アフィリエイト報酬と所得税

 インターネット取引が一般化し、最近では個人のホームページに企業の広告(リンク)を貼り、閲覧者がそのリンクを経由して商品の購入等をすると、リンク先の企業から一定の報酬がホームページの開設者に支払われるアフィリエイトが広く活用されています。このアフィリエイト報酬は、現金や提携企業で使用できるポイントが付与されるケースが一般的なようです。

 このように、個人がアフィリエイト報酬の支払いを受けた場合、年間に支払われた総額が20万円を超えるのであれば、税務上は雑所得として申告をしなければなりませんので注意が必要です。これは、現金で支払いを受けた場合は当然のこと、提携企業で使用できるポイントが付与された場合についても原則は課税の対象となるようです。

 つまり、ポイントは使用することによって他の商品を得ることができるなど現金と同様の効果を果たすものであると考えられるからです。仮に、ポイントに使用期限が設けられている場合であっても、原則としては所得の金額に含まれることになります。
 更に最近では、アフィリエイト以外にもオンラインゲームのゲーム通貨やアイテムをインターネットで販売し所得を得るケースもみられますが、この場合も個人が行っている場合でその金額が20万円を超えた場合には、雑所得として申告が必要となります。

 アフィリエイトは誰でも手軽に報酬を得られるとして利用件数は年々急増していますが、多額の報酬を得たものの所得税の申告を失念すると無申告として加算税を含めて課税されることとなりますのでくれぐれも注意して下さい。

(2007.11.03)