ルンデ開館満20年記念シリーズ吉野直子&マリー=ピエール・ラングラメ ハープ・デュオ
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《ルンデの会2月例会》
2001年2月11日(日)15:00(開場 14:30) スタジオ・ルンデ(名古屋市中区丸の内 2-16.-7) ナーデルマン:幻想曲風のデュオ フランシスク:パヴァーヌとブランル ハチャトリアン:東洋風の踊りとトッカータ アルベニス:コルドヴァ グラナドス:スペイン舞曲 第5番 モーツァルト:アレグロ(二台のピアノのための協奏曲 K.365 第一楽章) アンドレ:広場 フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18 ダマーズ:二台のハープのためのソナチネ 【参加会費】一般 5,250、ペア 9,450、学生 2,625 一部座席予約可(160席中約50席) 【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188 |
出演者 プロフィール | |
1967年生まれのマリー=ピエール・ラングラメは、1989年のコンサート・アーティスト・ギルド・ニューヨーク・コンクール第1位、1992年イスラエル国際ハープ・コンクール第1位に輝き、世界有数のハーピストとしてめきめき頭角を現し、1993年にはベルリン・フイルの首席ハーピストに任命された。アメリカ・デビューはl989年で、ニューヨークのアヴェリ・フィッシャー・ホールでのモーストリー・モーツァルト・フェスティバルに出演。アメリカ、ヨーロッパの主要都市でのリサイタルに加え、ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、スイス・ロマンド管弦楽団などとソリストとして共演している。
●ラングラメの演奏は控えめに優雅でしかも集中力と、高度のテクニックに支えられていた。スカルラッティ・ソナタのセットは、柔軟できびきびと扱われ、低音部の骨格を含め各声部は叙情的な表現を加えていた。流麗で息づくような演奏によって、ドビュッシーの作品はピアノの原曲がむしろハープの編曲ではないかと思わせる程だった。(ロサンゼルス・タイムズ) ●ラングラメのモーツァルトは威厳と愛らしさを魅力的にブレンドしたもの、しかも全体像は明確である。...トゥルニエの演奏会用練習曲「朝に」は色彩とダイナミック豊かに生き生きと演奏され、朝露と朝日に彩られた完壁な田園の情景を彷佛とさせるものだった。(ニューヨーク・タイムズ) ●全く魅力的な(演奏だ)...ぼんやりと記憶に残る夢のように繊細な響きがきらきらと光る。(バツファロー・ニューズ) ラングラメ:音楽の魔術師。...驚異的な集中力に裏付けられた高度のテクニックを持ったマリー=ピエール・ラングラメは自分の楽器を駆使して自ら望むものすべて又それ以上のものを獲得している。トリルを響かせたり終わらせたりする中で、作品が新しい生命力を得て躍動する方法をラングラメは十分知っている。(ニース・マタン) 吉野直子は、今、世界のハープ界にあって、その活躍が最も注目されている逸材である。 ロンドン生まれ。6歳よりロサンゼルスでスーザン・マクドナルド女史のもとでハープを学び始める。1981年、第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位入賞。1985年、第9回イスラエル国際ハープ・コンクール優勝(参加者中最年少)、国際的キャリアの第一歩を踏み出した。これまでにベルリン・フィル、イスラエル・フィル、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ウィーン・コンツェントウス・ムジクスなど、欧米の一流オーケストラおよび日本国内の主要なオーケストラと共演を重ねており、共演した数多くの指揮者の中には、N.アーノンクール、Z.メータ、J.シノーポリ、W.サヴァリッシュ、Y.メニューイン、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、井上道義、外山雄三などが名を連ねる。また、イギリス室内管弦楽団、ベルリン・フィル・ヴィルトウオーゾ、パイヤール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、優れた室内管弦楽団にもソリストとして招かれており、リサイタルもニューヨーク、ウィーン、ロンドン、東京などで重ねている。特に1994年、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂での修復記念コンサートは大きな注目を集めた。加えて、オーストリアのザルツブルク音楽祭ロッケンハウス音楽祭イタリアのストレーザ音楽祭スイスのルツェルン、クシュダードおよびダヴォス音楽祭、日本のサイトウ・キネン・フェスティバル松本、アメリカのマールボロ音楽祭、モーストリー・モーツァルト・フェスティバルなど各地の音楽祭にも度々招かれ、ソロ、室内楽および協奏曲を幅広く演奏している。 室内楽の交流も幅広く、ヴァイオリンのギトン・クレーメル、ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲン、今井信子、フルートのオーレル・ニコレ、ジヤン=ピエール・ランバル、ジェームズ・ゴールウェイ、ウォルフガング・シュルツ、工藤重典、佐久間由美子などの世界の優れたアーティストたちと定期的に共演している。 レコーディング活動も活発で、これまでにテルデックに1枚(N.アーノンクール/ウィーン・コンチュントゥス・ムジクスとの協奏曲)、フィリップスに4枚(ソロ2枚、オーレル・ニコレ/今井信子との室内楽、ギトン・クレーメルとのデュオおよびソロ)、ソニー・クラシカルに5枚(ソロ、工藤重典とのデュオ、ベルリン・フィル・ヴィルトウオーソとの協奏曲)、ヴァージン・クラシックスに1枚(メニューイン指揮/イギリス室内管弦楽団との協奏曲)を録音。また、ハープの新作も数多く紹介してきており、世界初演したアミ・マヤーニ「ソナタ第2番」、外山雄三「ハープ協奏曲」、武満徹「そして、それが風であることを知った」、高橋悠冶「lnsomnia」などは、その代表作品である。このうち、武満、高橋の作品はレコーディングされている。 2001年3月には細川俊夫「ハープ協奏曲」を世界初演する予定。 1985年アリオン賞、1987年村松賞、1988年芸術祭賞、1989年モービル音楽賞奨励賞、1991年文化庁芸術選奨文部大臣新人質、エイボン女性芸術賞をそれぞれ受賞している。国際基督教大学卒業。 ルンデの会例会には、1993年11月、チェロの堤剛とともに登場している。 |