フランソワ・ルルー オーボエ・リサイタル
FRANCOIS LELEUX Oboe Recital

leleux
《ルンデの会6月例会》
2002年6月2日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)

シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
テレマン:「12のファンタジー」より 第1・3・4番
サン=サーンス:オーボエ・ソナタ ニ長調 Op.166
フォーレ:子守歌
サン=サーンス:白鳥
シルヴェストリーニ:ソロ・オーボエのための五つの絵(1980)
フォーレ:シシリエンヌ Op.78
パスクッリ:ドニゼッティの歌劇「ファヴォリータ」の主題による変奏曲

【共演】土居知子(piano)

【参加会費】一般 4,500、ペア 8,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
出演者 プロフィール

フランソワ・ルルー Francois Leleux(オーボエ)

 同世代で最も卓越したオーボエ奏者の一人として名高いフランソワ・ルルーはフランスの出身、14歳でパリ音楽院に入学し、ピエール・ピエルロとモーリス・ブルグについて勉強した。卒業にあたってオーボエと室内楽では全会一致で1等賞を与えられた。18歳の時パリ・オペラの首席オーボエの地位を獲得し、チョン・ミュン・フンの指揮で演奏した。21歳でロリン・マゼール指揮のバイエルン放送響に迎えられ、首席オーボエに就任する。
 フランソワ・ルルーは、トリエステ、マンチェスター、プラハ、パリなど各地の国際オーボエ・コンクールで各種の賞を獲得している。20歳では、トゥーロン国際コンクールで優勝、格式あるARDミュンヘン国際オーボエ・コンクールでも優勝し、メディアウェーヴ・ジャパン特別賞も獲得した。これ以降ルルーは急速にソリストとして国際舞台へ乗り出していく。ニューヨークのモーストリー・モーツァルト音楽祭、フィンランド・クフモ音楽祭、イェルサレム音楽祭、モンテカルロ「芸術の春」音楽祭、ロンドン・ウィグモア・ホールの新ミレニアムのスターたち、サントリーホールなどに招聘された。またオーケストラもベルリン・ドイツ響、都響、パリ・オペラ、バイエルン放送響、ハレ管、フランス国立管などと共演、指揮者にはフェドセイェフ、マゼール、サヴァリッシュ、チョン・ミュン・フン、コリン・デイヴィスらがいる。
 ルルーはまた、パリ・バスティーユ八重奏団と共に室内楽を演奏している。このグループはルルーがヴィラドコヴィッチ、ムローヴァ、リベラース、クレーダマンらと共に創立者に加わったもの。1998年、ルルーはドナウアルトミュール音楽祭で指揮者としてデビューした。最近ではパリ・コロンヌ管とジョージア室内管を指揮して、モーツァルトとオネゲルをCD録音した。
 ルルーは数種類のレコーディングをCDに残している。ムローヴァとのバッハ「二重協奏曲」(フィリップス)、レ・ヴァン・フランセとのプーランク(BMG)、プーランクとブリテン(ハルモニア・ムンディ)、パリ・バスティーユ八重奏団とのモーツァルトとベートーヴェン(ハルモニア・ムンディ)、テレマン幻想曲(シリウス)等多彩である。どのCDも、「トップ・テン」「フォノフォルム賞」「金のディアパソン賞」「クラシカ賞」等の賞を獲得している。

コンサート評から

※サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団演奏会
 モーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調はすばらしかった。ここでフランソワ・ルルーは大勝利を収めた。ボディー・アクションを魅力とするルルーが、テンポの速い第1楽章や終楽章で精確さを極めるトリル、疾走する音階や跳躍で人を惹きつけるだけでなく、アダージョ・ノン・トロッポでたゆとうように自らの芯から歌わずにはいられない“歌心”をはっきりと示したのだから。
 ルルーはアンコールでコミカルでヴィルトゥオーゾな作品、アンタル・ドラティの《アリとキリギリス》を演奏して、感動する聴衆に応えた。
  【2001年1月11日、12日 ミュンヘン・ヘルクレスザール】
◎ハラルド・エッゲブレヒト(南ドイツ新聞 2001年1月13日)

土居知子 Doi Tomoko(ピアノ)

 京都市立堀川高等学校音楽科(現・京都市立音楽高校)を経て、1990年京都市立芸術大学卒業。1991年、同大学院からの交換留学生として渡独、国立ブレーメン芸術大学にて研鎖を積み帰国し、1993年、京都市立芸術大学大学院首席修了。その後、「ロームミュージツクファンデーション」の奨学生として再度渡独し、1996年国立ドレスデン音楽大学大学院を“最優秀”を得て修了。引き続きザクセン州より奨学金を得て、1998年同大学マイスタークラスを修了後、帰国。  1989年 第8回新人音楽コンクール〈朝日新聞社・飯塚市主催)第1位。
 1990年 京都音楽協会賞受賞。
 1992年 第38回マリア・カナルス国際音楽コンクール第3位、並びに特別賞として「フランス音楽最優秀演奏者賞」受賞。
 1993年 大学院賞受賞。NHK洋楽オーディション合格。
 1995年 第5回カントウ国際ピアノ協奏曲コンクール第2位(1位なし)並びに特別賞として聴衆審査による「最優秀賞」受賞。
 1997年 第7回ABC新人オーディション合格。
 1998年 神戸新聞松方ホール音楽賞ピアノ部門大賞受賞。
 1999年大阪、ザ・フェニックスホールで行われた「帰国記念リサイタル」の成果に対し、平成10年度「大阪文化祭賞」本賞受賞。
 2002年J京都・バロックザールで行われたオール・シューマン・プログラムによる「土居知子ピアノリサイタル」の成果に対し2001年度青山音楽賞受賞。
 これまでに金子園、梅本俊和、山田淳子、荒憲一、神西敦子、シュテファン・ゼーバス、アマデウス・ヴェーバージンケの各氏に師事。
 ソロリサイタル活動の他、コンチェルトなどのソリストとしてオーケストラとの共演も多く、これまでにNHK交響楽団、京都市交響楽団、アンサンブル神戸、京都フィルハーモニー、ウィーンホ管アンサンブル等と共演。又、室内楽・伴奏といった分野のアンサンブルピアニストとして数多くのコンサートに出演、精力的かつ多彩な演奏活動を行うかたわら、京都女子大学専任講師として後進の指導にもあたっている。


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