合唱団ノース・エコー |
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2002年5月26日(日)
開演 16:00(開場 15:15) 愛知県芸術劇場コンサートホール 指揮:長谷順二 【全自由席】1500円/高校生以下 500円 ※託児サーヴィスあり(要予約)。 【後援】愛知県合唱連盟/朝日新聞社 【チケット予約・お問合わせ・マネージメント】 ルンデ TEL:052−203−4188 《プログラム》 ヘンリー・パーセルの無伴奏合唱作品より :Hear my prayer, O Lord (主よ、私の祈りを聞いてください) :Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts (主よ、あなたは私達の心の秘密を知っています) :O God, King of Grory (おお、神よ、栄光の王よ) 三善 晃:混声合唱のための「やさしさは愛じゃない」(作詩:谷川俊太郎) 北欧の無伴奏現代合唱作品より K. Nystedt I will praise Thee,O Lord (私は主に感謝をささげ) Peace I leave with you (わたしは平和をあなたがたに残し) Sing and Rejoice (喜びの歌声あげよ) If You receive my words (もしあなたが私の言葉を受け入れるなら) Veni (聖霊来たり給え) S. D. Sandstrom En ny himmel och en ny jord (私はまた、新しい天と新しい地を見た) |
※「透明な響きのする合唱団ですね。そんなノースさんには、“北欧合唱曲のサウンド”がふさわしいと思いますよ。」1997年に開催した「コ−ラス・コレクションIX」、その客演指揮者としてお招きした大谷研二先生は、そうおっしゃって私たちにステンハンマル、リードホルムという二人のスウェーデンのア・カぺラ(無伴奏合唱)作品を選んで下さいました。今から5年前のことです。大谷先生は練習中も「サウンド」という言葉を何度も繰り返されました。私たちはその言葉を胸に演奏会を迎え、北欧現代の優れた合唱作品の“未知なる響き”を、その日来て下さったお客様と共に味わいました。そしてその演奏会を通して、ノースと北欧作品との「相性の艮さ」に私たちも気づき始めたのです。
翌年から私たちは、毎年出場を続けている「全日本合唱コンクール」に北欧作品で臨むことになりました。選曲のためにCDや楽譜を取り寄せると、本当に魅力的な作品が多いことに驚いた私たち。それはア・カペラによるものがほとんどで、しかもその多くが人の声でしか表現出来ないと言って良いであろう、素晴らしい合唱作品ばかりでした。 我が団の音楽監督・指揮者の長谷順二は、団創立当時からその「音」にはこだわり続けてきましたが、北欧作品に取り組むことでそのこだわりは更に強く深いものとなってきたようです。それが作品を通して練習を重ねるごとに、私たちにも伝わってくるのが分かりました。「これが私たちの音…ノースサウンドか…。」と次第に自分たちの個性に日覚めつつ、2000年、2001年コンクールでは「2年連続全国大会出場」を果たし、そして2001年、念願の「全国大会金賞」を受賞することが出来ました。現代ノルウェーを代表する作曲家ニーステッドによるア・カペラ作品に取り組んだ結果の賞でした。 このように、私たちにとって北欧作品との出会いはとても素敵な出来事でした。しかし長谷は言います。「ノースは北欧ぱかりでなく、日本語の曲も積極的に取り上げていきたい。」と。「我々は日本の合唱団なのに、日本の作品を演奏しないなんて変だと思うからね。」そして続けます「しかし、これからノースが目指すものは、日本語の曲を演奏する時も、北欧を歌う時のように“響きが揃っている”上で表現された演奏。北欧作品で培った、溶け合う響きの美しさによって、その音色で日本の作品も演奏していきたいね。」 ゆっくりとした足並みではありますが、団創立20年を間近に私たちは、今回第10回目の演奏会を迎えます。その間、全国的に素晴らしい演奏活動を展開されているオーケストラ・アンサンブル金沢と5度に渡る共演、そして同オーケストラ専属合唱団の指導者でもある大谷先生との出逢いがあり、それから、団創立時よりご縁の深かった指揮者の浅井敬壹先生、そして日本を代表する合唱団「京都エコー」の皆さんと、1999年にはジョイントコンサートを…、その他にも様々な経験を経て、ようやく「私たちらしさ」を見つけることが出来た私たち。しかし、まだようやくその入口に立ったぱかりでもあります。 この演奏会では、イギリス・バロック期を代表するパーセルの作品、日本を代表する現代作曲家三善晃の作品、そしてノースがここ数年間練習を重ねたニーステッドの作品、そして、ノースにとって新たな試みとなるスウェーデンの作曲家サンドストレームの作品と、そのいずれも「ア・カぺラ」作品ばかりを集めました。今の私たちが表現出来る私たちらしさの全てを「私たちの声」だけで皆様にお届けしたいと思います。 |
合唱団ノース・エコー プロフィール |
1984年発団。自主コンサート《コーラス・コレクション》と、全日本合唱コンクール(朝日新聞社主催)出場を軸に幅広く活動を続けている。発団年より毎年出場している合唱コンクールでは、過去5度全国大会に出場、2001年には初の全国大会金賞を受賞(写真)し、併せて県知事賞を受賞、2002年びわ湖ホールで行なわれる全国大会へのシード権を得た。
オーケストラ・アンサンブル金沢とは、同オーケストラ名古屋定期公演においてこれまで5度共演しており、初共演(1995年2月第5回定演)で「若々しく透明な響きが魅力的」と評されて以来、いずれも好評を博している。同オケの合唱指揮者である大谷研二氏(東京混声合唱団専任指揮者、日本各地で合唱講習会の指導、客演指揮者として活躍中)とは、この共演が縁となり、97年開催の「コーラス・コレクションIX」では同氏を客演指揮に迎えて北欧の作品を演奏、高い評価を得た。1999年には発団15周年を迎え、その記念演奏会として、日本を代表する合唱団京都エコーと名古屋にてジョイント・コンサートを行なった(客演指揮:浅井敬壹)。 団の音楽監督兼指揮者である長谷順二は、愛知県立芸術大学ピアノ科卒業。歌曲、合唱の伴奏者として活躍する傍ら、大学在学中より名古屋市立北高校音楽部の顧問塩田秋義氏のもとでピアニスト、合唱指揮者として活動する。以降、名古屋市民コーラスをはじめとする合唱団の指揮、及び名フィル「第九」公演の合唱指揮など、アマチュアコーラスの育成に力を注いでいる。ノース・エコーでは発団時より指揮者を務めている。 |