ドミトリ・キタエンコ
《ショスタコーヴィッチ:第九》

オーケストラ・アンサンブル金沢
第17回名古屋定期公演

キタエンコ

【日時】2002年2月23日(土) 開演19:00(開場18:15)
【会場】愛知県芸術劇場コンサートホール
【指揮】ドミトリ・キタエンコ
【クラリネット独奏】ヴェンツェル・フックス
【主催】朝日新聞社、〔財)石川県音楽文化振興事業団
【企画・制作】スタジオ・ルンデ
【全指定席】S:\5,000/A:\4,000/B:¥3,000/学生(当日指定):¥2,000
【お問合わせ・マネージメント】ルンデ TEL:052−203−4188
【プログラム】
チャイコフスキー:組曲 第4番 ト長調 Op.61 「モーツァルティアーナ」
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ショスタコーヴィッチ:交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70
【出演者のプロフィール】
ドミトリ・キタエンコ (Conductor)
 サンクトペテルブルク出身。レニングラード音楽院、モ久クワ音楽院で学んだ。さらにウィーン国立音楽大学ではスワロフスキーに師事し、優秀な成績で卒業した.ベルリンで開かれた第1回ヘルベルト・フォン・カラヤン・コンクールで優勝し、指揮者としてのキャリアを開く。
 1970年にはモスクワのスタニスラフスキ・ネミロヴイッチ・ダンチェンコ劇場の音楽監督及び主席指揮者就任。その後モスクワ及ぴベルリンでフェルゼルシュタインとともに多くのオペラを手掛け、国際的な名声を得る。そのかたわら、ロシア以外のオーケストラで指揮活動の幅を広げ、チェコ・フィル、ロンドン・フィル他ヨーロッパ各地で客演指揮を行った。
 また、アメリカではフィラデルフィア、ピッツバーク他各オーケストラと協演、ザルツブルク、ウィーン、エディンパラの各音楽祭にも出演、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルはじめ世界の主要オーケストラの客演指揮者として世界的活躍を遂げた。
 1976年にはモスクワ・フィルの主席指揮者に就任、14年にわたる在任期間中に世界各地でツアーを行い、アメリカ、日本にたびたび訪れている.90年ヘルシンキ・ラジオ・オーケストラの首席指揮者及び芸術監督に就任。ヨーロッパ各地、アメリカでも活躍する。91年ベルン交響楽団の第1指揮者、90年から98年までノルウェー・フィルの指揮者として活躍。指揮者活動の他、若い演奏家の発掘、指導にも力を注ぎ、また、これまで多数のCDを録膏している。99年はじめより、KBS交響楽団の主席指揮者に就任。
 オーケストラ・アンサンブル金沢とは今回の来日で初協演となる。
ヴェンツェル・フックス (Clarinet)
フックス オーストリア出身。インスブルック音楽院にてヴアルター・ケーファー教授に学んだ後、ウィーン高等音楽院にてぺーター・シュミードル教授(ウィーン・フイル主席クラリネット奏者)に学び、最優秀の成績で卒業。オーストリア政府学術芸術協会より名誉賞を受ける。早くもこの頃、ウイーンすベてのオーケストラで、代理奏者として演奏活動をおこなう。
 その後19才よりウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、オーストリア放送交響楽団で5年間主席クラリネット奏者を務め、1993年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団主席クラリネット奏者を務め現在に至る。また、95年よりベルリン・フィルハーモニー・カラヤンアカデミーで教鞭を執っているほか、ヨーロッパ、日本を中心に、国内外でソロ、アンサンブルと精力的に活動している。
オーケストラ・アンサンブル金沢 (Orchestra)
 日本初のプロフェッショナル室内管弦楽団として、常に世界レヴェルで活動を続けるオーケストラ・アンサンブル金沢は、すでに10年16回にわたっての名古屋定期公演を続けて来た。
金沢 1988年、音楽監督に岩城宏之氏を迎え、日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が 設立。世界中よりメンバーを公募し、約40名が在籍し、約4分の1が外国人である。また、設立時より日本では最初の専属作曲家による現代曲委嘱初演制度(コンポーザー・イン・レジデンス)を実施し、これまで、一柳慧、石井眞木、外山雄三、西村朗、湯浅譲二、武満徹、黛敏郎、池辺晋一郎、藤家渓子、林光、江村哲二、松村禎三の各氏が作曲し初演している。また、これらの作価を次代に引き継ぐため、「21世紀へのメッセージ」としてドイツ・グラモフォンでCD化している。
 国内では金沢での公演のほか、東京、大阪、名古屋においても定期公演をおこない、94年には東京にてべ一トーヴェン全交響曲連続演奏会を、95年より6年間、東京、名古屋にてモーツァルト全交響曲連続演奏会を開催し、高い評価を得ている。
 海外での公演は、設立2年目のベルギー、フランス公演を始め、ヨーロッパ、オセアニア、東南アジアなどこれまでに八度の演奏旅行を実施し、いずれも成功をおさめている。
 CDの制作にも積極的におこない、これまでにドイツグラモフォン、ピクター、ソニー、東芝から発売している。
 このような活動が認められ、94年飛騨古川音楽大賞、95年出光音楽大賞、96年中日文化賞の各賞を受賞している。
 また、2001年9月には本拠地となる石川県立音楽堂が開館(写真)、2002年には金沢を舞台としたNHK大河ドラマ「利家とまつ」のテーマ曲〈渡辺俊幸作曲〉の演奏にも関わり、ますます充実した活動が期待される。

 ●「オーケストラ・アンサンブル金沢 名古屋友の会」の会員も募集しています。

 ページのトップへ    前のページへ   ピッポのトップへ