岩城宏之/ギドン・クレーメル
オーケストラ・アンサンブル金沢
第18回名古屋定期公演

oek18

【日時】2002年9月16日(月・休) 開演14:00(開場13:15)
【会場】愛知県芸術劇場コンサートホール
【指揮】岩城宏之
【協演】ギドン・クレーメル(vn)/マルタ・スドラバ(vc)/アンドリウス・ズラビス(pf)
 ※ギドン・クレーメル病気のため来日不能となり、当団名誉コンサートマスター:マイケル・ダウスが代演します。
【主催】朝日新聞社、〔財)石川県音楽文化振興事業団
【企画・制作】スタジオ・ルンデ
【全指定席】S:\7,000/A:\5,500/B:¥4,000/学生(当日指定):¥3,000
ルンデへお電話ください、チケット郵送サービスを行います。もちろん良い席を選んでいただけます
     TEL 052-203-4188(毎日10時〜18時受付)
【お問合わせ・マネージメント】ルンデ TEL:052−203−4188
【プログラム】
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67
ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 Op.56
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 Op.33
アウエルバッハ:憂鬱な海のセレナード(初演)
驚きを運ぶ出逢い〜いま感動を予約する
 まったく、油断も隙もならない。岩城宏之氏が率いるオーケストラ・アンサンブル金沢のことだ。このオーケストラが矢継ぎばやに世に問う斬新な企画に、いったい何度あんぐり開いた口から感嘆符を吐き出したことか。その挑む姿勢は草創期から激烈で、遠征とも呼べる海外演奏にしても、新録音にしても、「撃って出る」気合いに満ちていた。
 そして今度、また口あんぐりの直撃弾が飛んでくる。石川県立音楽堂(この名前も姿も音響も清々しい)の開館1周年記念に、ヴァイオリンの魔神!あのギトン・クレーメルと、彼の奇蹟の集団クレメラーダ・バルテイカの星!チェロのマルタ・スドラバ、さらに世界の室内楽界の最先端!を切り拓くピアニスト、アンドリウス・ズラビスを、いつもの豪腕で引っ張ってきて(上品には招聘というが)、各都市を駆け回るという。曲目を眺めれば、その三人が揃い踏みするべ一トーヴェンのトリプル協奏曲をトリに、例によって考え抜かれた曲並べが、思わずニヤリとさせる。
 油断も隙もならぬ岩城・OEKと、魔神集団の対決。いつまでも口あんぐりと開けっ放しでは仕方ない。あなたも、すぐ手帳の日程を確認して・入場券の確保をしたほうがいい。

響 敏也(作家・音楽評論家)

【出演者のプロフィール】
ギトン・クレーメル (Violin)
 ラトヴィア出身の世界的なヴァイオリニスト。16歳でラトヴィア共和国コンクール優勝。67年エリーザベト国際コンクール入賞に続き、69年パガニーニ国際コンクール、70年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。97年故郷バルト3国の優れた若手アーティストを育成すべく、クレメラーダ・バルティカ室内管弦楽団を結成、以来、世界の名だたる音楽祭やコンサートで演奏を重ねている。

マルタ・スドラバ (Cello)
 ラトヴィア出身。クレメラーダ・バルティカ室内管弦楽団の首席チェロ奏者として、またソリストとして、ロッケンハウス、ザルツブルクの音楽祭や、世界ツアーで演奏している。

アンドリウス・ズラビス (Piano)
 リトアニア出身。ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパ、北アメリカで活躍している。チェコ・ヴィルトゥオーソ・ピアノ・コンクール並びにリトアニア・スタシス・ヴェニュナス国際ピアノ・コンクールで第1位受賞。
岩城宏之とオーケストラ・アンサンブル金沢

岩城宏之 (Conductor)
 東京出身。56年N響演奏会でデビュー。63年N響の指揮者に就任。これまでに数多くの賞を受賞、2002年日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督のほか、N響終身正指揮者、メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者、札幌交響楽団終身桂冠指揮者、東京混声合唱団音楽監督、京都市交響楽団首席指揮者を兼ねている。
オーケストラ・アンサンブル金沢
 日本初のプロフェッショナル室内管弦楽団として、常に世界レヴェルで活動を続けるオーケストラ・アンサンブル金沢は、すでに10年16回にわたっての名古屋定期公演を続けて来た。
金沢 1988年、音楽監督に岩城宏之氏を迎え、日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が 設立。世界中よりメンバーを公募し、約40名が在籍し、約4分の1が外国人である。また、設立時より日本では最初の専属作曲家による現代曲委嘱初演制度(コンポーザー・イン・レジデンス)を実施し、これまで、一柳慧、石井眞木、外山雄三、西村朗、湯浅譲二、武満徹、黛敏郎、池辺晋一郎、藤家渓子、林光、江村哲二、松村禎三の各氏が作曲し初演している。また、これらの作価を次代に引き継ぐため、「21世紀へのメッセージ」としてドイツ・グラモフォンでCD化している。
 国内では金沢での公演のほか、東京、大阪、名古屋においても定期公演をおこない、94年には東京にてべ一トーヴェン全交響曲連続演奏会を、95年より6年間、東京、名古屋にてモーツァルト全交響曲連続演奏会を開催し、高い評価を得ている。
 海外での公演は、設立2年目のベルギー、フランス公演を始め、ヨーロッパ、オセアニア、東南アジアなどこれまでに八度の演奏旅行を実施し、いずれも成功をおさめている。
 CDの制作にも積極的におこない、これまでにドイツグラモフォン、ピクター、ソニー、東芝から発売している。
 このような活動が認められ、94年飛騨古川音楽大賞、95年出光音楽大賞、96年中日文化賞の各賞を受賞している。
 また、2001年9月には本拠地となる石川県立音楽堂が開館(写真)、2002年には金沢を舞台としたNHK大河ドラマ「利家とまつ」のテーマ曲〈渡辺俊幸作曲〉の演奏にも関わり、ますます充実した活動が期待される。

 ●「オーケストラ・アンサンブル金沢 名古屋友の会」の会員も募集しています。

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