発足満10年記念

ルンデあしながクラブ
ガラ・コンサート2002

Mio Isoda, piano         Atsushi Sakai, cello         Yoshida Aya, organ
未央 淳 文
真希 美保子
Maki Nagata, violin        Mihoko Hoshikawa, soprano
2002年6月1日(土)18:00(開場 17:15)
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール


【出演】
磯田未央(ピアノ)  Isoda MIo (pf)
酒井 淳(チェロ)  Sakai Atsushi (vc)
吉田 文(オルガン)  Yoshida Aya (org)
永田真希(ヴァイオリン)  Nagata Maki (vn)
星川美保子(ソプラノ)  Hoshikawa Mihoko (sop)

ショパン:ノクターン 変ニ長調 Op.27-2  (磯田)
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ短調 Op.30 (磯田)
シューマン:幻想小曲集 Op.73  (酒井+磯田)
ドゥメシュ−:トリプティーク  (吉田)
J. S. バッハ:シャコンヌ(BWV.1004)  (永田)
J. S. バッハ:カンタータ「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」BWV.51(星川+吉田)
デュルフレ:「レクイエム」より“キリエ” (星川、酒井、吉田)
シューマン:ピアノ三重奏曲 第1番 Op.63 (永田、酒井、磯田)
その他


【料金】全自由席 2500円/当日 3000円
【予約、お問合わせ】ルンデ TEL:052−203−4188
出演者 プロフィール

磯田未央(ピアノ)

『10年という長い間、私達を暖かく支えてくださったあしながクラブのお陰で、今回他のアーティストの方達との共演が実現する日が来ました。私達のそれぞれの個性を生かした楽しいコンサートになればと思っております。』
倉敷市の生まれ。4歳より母の手解きでピアノを始める。
10歳の時父の転勤でニューヨークヘ行き、その後、4年間ジュリアード音楽院プレカレッジに名誉奨学生として在籍、1984年に同音楽院ポールホールで初めてのリサイタルを行った。帰国後、1986年東京芸術大学付属高校に入学、次いで88年からパリ音楽院に留学し、91年に“一等賞”を得て卒業。その後ロンドンで研鑽を積む。
1998年ニューヨークに移り2000年5月にマネス音楽院修士課程卒業。
主なコンクール歴として、1984年イタリア・セニガリア国際コンクール・ジュニア部門2等賞、90年ル・メートル・フランセー国際コンクール4等賞及びフォーレ賞、92年アレッサンドロ・カサグランデ国際コンクールにて特別賞受賞。
フランス、イギリス、アメリカ、日本などの各地でソロ及び室内楽のコンサートを行う。1998年のルンデあしながクラブ推薦コンサートが注目され、同年NHK−FMリサイタルに出演。以来毎年一時帰国してリサイタルを行っている。
現在はシカゴを本拠に活動している。シカゴ・メリット音楽学校講師。
関藤玲子、山崎孝、坂井玲子、中山靖子、キャサリン・パーカー、ジェルメーヌ・ムニエ、ジェラール・フレミー、マリア・クルチオ、ジェイコブ・ラタイナーの各氏に師事。

酒井 淳(チェロ)

『十年間わたしを育ててくれた あしながクラブさん,ほんとうにありがとう。お目にかかれる日がまちどおしいです。』
1975年名古屋生れ。才能教育でチェロを始め、1986年、父の転勤にともない渡米、R.レナード、H.シャピロ、堤剛等に師事。87年ベルリン交響楽団と共演、翌88年名古屋スタジオ・ルンデにてリサイタル、以後日米各地でオーケストラとの共演、リサイタルを行なう。
91年、日本音楽コンクール第2位
94年、パリ高等音楽院首席入学、P.ミュレール、C.イヴァルディ等に師事。
パリでは、95年2月《パリ・日本週間》及び《阪神大震災チャリティー・コンサート》に室内楽で出演。6月同音楽院にて「Jean Brizard賞」受賞。96年5月同音楽院学内コンクールで優勝、同音楽院オーケストラとJ.キャステレードの“秋の三つの風景”を協演した。
97年、カザルスホール主催「パブロ・カザルスに捧げるチェロ連続演奏会」出演、大胆極まりない無伴奏プロは大きな反響を呼び、同プロの大阪での演奏に対して大阪文化祭賞本賞を受賞
また同年のヴァイオリニスト=イリヤ・カーラーとのデュオ・リサイタル(東京・名古屋)、バルトーク弦楽四重奏団とのシューベルト:弦楽五重奏曲共演(名古屋)も高く評価された。
同年、フランスでは、3月、Chateau de Champs-sur-Marneでリサイタル。 6月のパリ高等音楽院学内試験で審査員全員一致の一等賞首席受賞。さらに、9月ストラスブールの現代音楽祭《MUSICA》で《Ensemble Kai》の一員として武満徹等の作品を演奏(98年4月フィンランドにて同メンバーで武満作品をCD録音,リリース)。
98年、日経特別ミューズサロン《魅惑のDUOシリーズ》第一夜にピアニスト東誠三とともに出演、シェック、レーガー、ヒンデミット(無伴奏)を弾き絶賛された。2000年には同コンサートの最終回に再び東とともに起用された。
現在もパリに在って“Maison d'Europe”のレジデンツ・アンサンブル《Trio Vivace》の活動なども行なっている。
また98年よりパリ高等音楽院ガンバ科で C. コワンにヴィオラ・ダ・ガンバを学び、99年同大学院に進み引き続きヴィオラ・ダ・ガンバとバロックチェロを研究した。98年には、フランス・ボーヌ音楽祭で、C. ルセ率いる《Les Talens Lyrique》に参加、デマレのオペラ“ディドン”を演奏、またフランス・アンブロネー・バロック音楽祭の古楽オーケストラ(W.クリスティー指揮)によるリュリのオペラ“テゼ−”公演に通奏低音奏者として参加、パリ、アムステルダム、ロンドン、ブリュッセル、ジュネーヴでも演奏した。目下モダンチェロと並行して、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、バロックチェロ奏者としても活動している。

吉田 文(オルガン)

『1993年のコンサート以来、ルンデあしながクラブに育てて頂いたと思っています。あしながクラブほど自分が成長していないようで、もどかしくもありますが、次の目標は「あしながおばさん」になることでしょうか……。
Prosit あしながクラブ!!』
幼少の頃より、オルガニストである母の吉田徳子より、ピアノと音楽教育一般の教育を受ける。その後ピアノを安藤仁一郎、桐山春美、作曲・理論・聴音を成田剛、兼田敏の各氏に師事。中学校を卒業と同時に単身でドイツへ渡る。 
ヘルムート・ペータース氏にオルガンを師事。現地高校(Gymnasium)に通いながら、同時にパーダーボン大司教座聖堂オルガニストの常時代理として、教会音楽家の活動を開始。
17歳で由緒あるパーダーボーン大聖堂のオルガン・ツィクルスに抜擢され、メシアンの「主の降誕」全曲を演奏し絶賛された。同年、ドイツ国立ケルン音楽大学カトリック音楽科に特別入学の許可を得る。
オルガンをクレメンス・ガンツ、ヴォルフガング・シュトックマイヤー、ピアノを陳必先に師事。その他声楽、指揮法、即興演奏法、音楽理論、音楽史、グレゴリオ聖歌論、典礼学、オルガン学等を修める。 
1994年に同科を卒業、「Kantorin(A級オルガニスト)」の国家資格を得、引き続き同大学オルガン科に学ぶ。96年、オルガン科を審査員全員一致の最優秀の成績にて修了。98年「ドイツ国家演奏家資格(Konzertexamen)」所得。
故G. リテイズ、A. レスラ−、故 N. ダンビ−、M. ラドゥレスク、J. エッセル、H. ヴァルター各氏のパイプオルガン、チェンバロマスタ−コ−スに参加する他、オルガン学権威のヘルマン=ヨゼフ・ブッシュ氏に師事。
1991年より度々シュパイトオルガン製作所においてオルガン建築の実地研修を行う。1998度ドイツオルガンアドヴァイサー協会主催のオルガンアドヴァイザー養成コース(Kurse zur Ausbildung von Orgelsachverstaendigen) を修了。
96年初頭より、教会音楽家を勤めるケルン南部司牧地区において定期的なオルガン、教会音楽のコンサートを主催している。
98年に教会音楽家の仲間たちとグループ「Die 5 KiMus(5人の教会音楽家)」を結成。グレゴリオ聖歌からジャズまでの幅広いレパートリーをこなすヴォーカルアンサンブルであると共に、オルガン、ピアノ、チェンバロを駆使した教会での、エンターティメント的な教会コンサートを企画、実施。
日本においては、92年秋に新設の愛知芸術文化センター内コンサートホールのオルガンデモンストレーションに協力、同センターを視察の皇太子殿下、秋篠宮殿下夫妻、ロス・アンジェルス市長のために演奏した。
93年以来愛知芸術劇場コンサートホール、東京サントリーホール、大阪いずみホール、京都コンサートホール、札幌キタラコンサートホール等で意欲的なプログラムによるリサイタルを行い高く評価されている。
また、東京芸術劇場でのプラハ放送交響楽団:サン=サーンス「交響曲第3番」、京都コンサートホールでの芸術祭典《京》:新作楽劇「求女塚」初演、更には99年愛知芸術劇場コンサートホールでのオーケストラ・アンサンブル金沢名古屋定期公演:プーランク「オルガン協奏曲」、カザルスホール「ランチタイム・コンサート」、2000年のエムパイア・ブラス等との共演、また自身のプロデュースによる「オルガンの国のアリス」公演など、多彩に活躍している。
現在はケルン在住、ケルン南部司牧地区教会音楽家を勤めるかたわら、ドイツ各地で活発な演奏活動を行っている。

永田真希(ヴァイオリン)

『私はシャコンヌを聴く度に鳥肌が立ち、深い感銘を覚えます。主題と29の変奏からなる荘厳な曲です。このような素晴らしい曲を、今回、演奏出来る事を、とても幸せに思います。』
豊田市生まれ。2歳よりヴァイオリンを始める。
第46回全日本学生音楽コンクール名古屋大会中学の部第一位。
第48回同コンクール高校の部第一位。
第3回サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール入賞。第44回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール入賞。
安宅賞、NTT Docomo 賞、アカンサス賞受賞。
これまでに進藤義武、森下陽子、久保田良作、清水高師、塚原るり子、W. マルシュナーの各氏に師事し、現在は浦川宜也氏に師事。
東京芸術大学音楽学部を経て、現在、同大学大学院3年在学中。

星川美保子(ソプラノ)

『社会に出て丸1年、今は何を勉強しても愉しくて仕方ありません。大好きな宗教曲のレパートリーを増やしつつ、ドイツリート・フランス音楽・日本歌曲にも挑戦しています。やはりオペラの魅力も捨て難く、将来数多くの舞台をふみたいと思っています。』
名古屋市立菊里高校音楽科を経て、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。
第46回日本学生音楽コンクール名古屋大会声楽部門高校の部第2位。
芸大卒業時に同声会卒業演奏会に出演。
オペラでは、「魔笛」パミーナ役、芸大定期オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ役、ブリテン「ヴェニスに死す」イギリス婦人役として出演。
コンサートでは、第50回芸大メサイヤ、モーツァルト「モテット」、「レクイエム」、ハイドン「ミサ曲」、フォーレ「レクイエム」、ヴィヴァルディ「グローリア・ミサ」、バッハ「ロ短調ミサ曲」、「クリスマス・オラトリオ」、「マニフィカート」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」などのソリストを務める。
芸大在学中、東京芸大バッハ・カンタータ・クラブに所属し、小林道夫氏のもとで研鑚を積み、バッハのカンタータのソロ及び合唱を数多く演奏している。
毛利 準、伊原直子、大野清龍の各氏に師事。現在、二期会オペラ研究所マスタークラス第46期在学中。東京室内歌劇場会員。


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