オクトバス 4 プロフィール | ||
弦楽器の国イタリアから驚異の4人組が初来日、“Un'ottava Sottosopra(さかさまのオクターヴ)”の名のとおり、いつもはスコアの一番下にいるコントラバスが驚くほどの透明なサウンド、目からウロコが落ちるテクニックで美しいメロディ、ハーモニーを奏でる。
![]() 普段コンサートホールに足を運ばない人たちも魅了されること間違いない。 ●現在のメンバー:サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団のコントラバス奏者、アンドレア・ピギとアントニオ・シアンカレポーレ等により結成された不思議なグループ。彼らの音楽から受ける軽やかな印象は、優れたテクニックに加え、人生を愉快に過ごそうというイタリア人気質の現れであり、柔軟なレパートリーからは、伝統的な音楽だけでは飽き足らないボーダーレスな感覚が窺われる。 「オクトバス4」はこれまでのカルテット界に例を見ない全く新しい団体である。この四重奏団の誕生は綿密な研究の成果であり、トップクラスのソロ・コントラバス奏者4人の共演が聞ける楽しみでもある。コントラバスと言えば一般的に取り扱いが厄介で不恰好な楽器と思われているが、それが4台集ることによって、コントラバスが潜在的に持っているバラエティに富んだ音色、幅広い音域、豊かなハーモニーを私たちに気付かせてくれる。 「オクトバス4」は、ポピュラーなクラシックの名曲やジャズ、タンゴ、ロックまで多くのレパートリーを披露することで、コンサートホールには普段あまり縁の無い人々をも新たな聴衆としてターゲットにしている。この四重奏団の持つ際立った特色と広範なレパートリーはコントラバスのゲーリー・カー、フランコ・ペトラッキ、テノールのジュゼッペ・サッバティーニら国際的なアーティストとの共演を実現させている。「オクトバス4」はローマ・システィーナ劇場、フィレンツェ・ピッティ宮殿、クレモナ、アレッサンドリアなどイタリア各地に加えてシカゴ、ポルトガルをはじめ国外でも数多くのコンサート活動を行なっている。 「オクトバス4」のCDはキングレコードより2枚リリースされている。 ●コンサート評から: コントラバス・カルテットの演奏が聴衆の胸に深くきざまれた。 彼ら4人は技術的に文句なしに素晴らしく、同時に優雅さも併せ持って流れるように演奏した。ピチカートは繊細にかつ力強く、そして弓さばきはゴムのように柔らかく自在であった。とりわけメロディー・ラインを務めたシアンカレポーレは「これが巨大なコントラバス?」と思ってしまうくらいに美しく歌ってくれた。彼らのサウンドは単にコントラバス4本のアンサンブルの音色を超えて、まさに本物のゴスペルやブルースを聴いているかのような極上のサウンドであった。 ベルナルディーノ・ザッパ(レコ・ディ・ベルガモ 1988/12/5) |
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メンバー・プロフィール | ||
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