寺谷千枝子
メッツォソプラノ・リサイタル

 TERATANI CHIEKO  Mezzo-Soprano Recital

寺谷

《ルンデの会6月例会》
2003年6月15日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)


ヘンデル:「つらい運命に涙あふれ」(オペラ“ジュリアス・シーザー”より)
ヘンデル:「涙の流れるままに」(オペラ“リナルド”より)

ベートーヴェン:「悲しみの喜び」Op.83-1
ベートーヴェン:アリエッタ「口づけ」
ベートーヴェン:「思い出」WoO.136
ベートーヴェン:「汝を愛す」

ヴォルフ:「世を逃れて」(メーリケ詩集より)
ヴォルフ:「私の髪の陰に」(スペイン歌曲集より)
ヴォルフ:「ミニョン」

マーラー:リュッケルトによる五つの歌


【共演】小林道夫(pf)

【参加会費】一般 \4,500、ペア \8,000(要予約)、学生 \2,000
      一部座席予約可(160席中約50席、学生除く)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
寺谷千枝子(テラタニ・チエコ) プロフィール
 東京芸術大学卒、同大学院修了。ハンブルク国立音楽大学声楽科、オペラ科共に首席で卒業。在学中、メスフィールド賞を受賞。
 1980年、オランダのセルトヘンボス国際声楽コンクール第2位入賞。
 1981年ドイツのブレーマーハーフェン歌劇場とソロ専属契約を結び、「ばらの騎士」のオクタヴィアンでデビュー。「セヴィリアの理髪師」のロジーナ、「アルジェのイタリア女」のイザベラ、「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼル等の役を演じる。次いで1983年からはボン歌劇場とソロ専属契約を結び、本格的な活躍を展開する。「アンドレア・シェニエ」のベルシ、「ファウスト」のシーベル、「皇帝ティトウスの慈悲」のアンニオ、「カルメン」のメルセデス、「蝶々夫人」のスズキ、「こうもり」のオルロフスキー、「ナブッコ」のフェネーナ等の役を演じる。またベートーヴェン・ハレ・オーケストラとベートーヴェン交響曲第九番、バッハ「ロ短調ミサ曲」、モーツァルト「戴冠式ミサ曲」、ヘンデル「イェフタ」など数々のオーケストラ作品を歌った。
 1990年より拠点をハンブルクに移し、「運命の力」のプレツィオシルラ、「ドン・カルロ」のエボリ公女など、ドラマティックな役にレパートリーを広げる。その後フリーの歌手としてハンブルク国立歌劇場、フランクフルト国立歌劇場、ブレーメン国立歌劇場、フライブルク市立歌劇場などドイツを中心に、フランス、ストラスブールのライン・オペラ、モンペリエ歌劇場、オーストリアのインスブルック歌劇場等、オーケストラではハンブルグ交響楽団、ケルン・フィルハーモニーほかヨーロッパ各地で客演。1990年にはニューヨークでアメリカ・デビューを果たすほか、世界的ブームとなったポーランドの作曲家グレツキの交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」をドイツ、アメリカ、オランダ、日本で初演。さらにポーランドのブレスラウ現代音楽祭に招かれるほか、ユーゴスラビアでは大野和士指揮/ザグレブ・フィルとマーラーの交響曲第3番を歌う。今年6月にはスーウォン国際音楽祭に出演して韓国デビューを果たしたほか、11月には急病のミシェル・デ・ヤングに代わって急遽リッカルド・シャイー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団日本公演のソリストを務め絶賛を博すなど、さらにその活躍の場を広げている。
 日本でも、ネッロ・サンティ、エリアフ・インバル、ジャン・フルネ、オンドレイ・レナルト、ミシェル・コルボ、シャルル・デュトワ、ガリー・ベルティーニ、小澤征爾などといった著名指揮者のもと数々のステージに迎えられ、ヨーロッパで名声と共に絶賛されている実力を披露。わが国が誇る世界のメッツォソプラノとしてその評価は急激に高まり、今やその人気は絶大なものとなっている。これまでに在京及び地方主要オーケストラとの共演、二期会、日本オペラ振興会等の舞台への出演を行い、「危なげなく磨かれた声」、「信頼性の高い表現」等その役作りと音楽の読みの的確さ、破綻というものを感じさせない安定した歌唱は常に高い評価を得ている。
 2000年より活動の拠点を日本に移し、現在は演奏活動の傍ら東京芸術大学及び愛知県立芸術大学で後進の指導にも当たっている。
【共演者】小林道夫(コバヤシ・ミチオ) プロフィール
小林道夫 1933年生まれ。東京藝術大学音楽部・学理科卒業。1965年、デトモルト北西音楽大学に留学、チェンバロ奏者としては、ドイツ・バッハ・ゾリステン、フランクフルト・バッハ・オーケストラと共演。帰国後は、チェンバロとピアノの独奏および伴奏、バロック音楽、アンサンブル、指揮、合唱など、きわめて多方面にわたる活躍を続けている。これまでに数々のすばらしい演奏家と共演(ヘルマン・プライ、ジャン=ピエール・ランパル、オーレル・ニコレ、エルンスト・ヘフリガー、フィッシャー=ディスカウ、モーリス・アンドレ、ぺ一ター・ダム、ピェール・フルニェ、ヨゼフ・スークなど)ジェラルド・ムーアに比肩する伴奏者として、日本のみならず、世界各地で高く評価されている。1956年毎日音楽賞・新人奨励賞、1970年第一回鳥井音楽賞、1972年ザルツブルグ国際財団モーツァルテウム記念メダル、1979年モービル音楽賞を受賞している。
 ルンデとは、最も親しいアーティストであり、これまでに、1985年の「バッハ・シリーズ」全10回(企画、チェンバロ、解説)、1986年の「モーツァルト室内楽シリーズ」全5回(企画、ピアノ、解説)をはじめ、1986年から10年わたる「ゴールドベルク変奏曲」(チェンバロ)、引き続き1996〜99年の「ニューイヤー・バッハ」(チェンバロ)等のシリーズのほか、ペーター・ダム(Hr)、ペーター・ヘル(Vc)、薛 偉(Vn)等との共演等々、ルンデの会例会には40回以上出演している。


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