工藤重典 フルート・リサイタル
KUDOH SHIGENORI Flute Recital

工藤
《ルンデの会7月例会》
2004年7月18日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

【共演】ジェフリー・グライス(ピアノ)
レイモン・ガロワ=モンブラン:フルートとピアノのためのディヴェルティメント
サティ:序曲、空威張り、退場のために(以上《五つのしかめ面》より)
サティ:グノシエンヌ 第1番、ピカデリー、逃げ出したくなる歌、ジムノペディ 第1番
ジャン・ミシェル・ダマーズ:ペイサージュ(委嘱新作)
メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調 (1838)
ビゼー〜ボルヌ〜ウィルソン:「カルメン」の主題による華麗なる幻想曲


【参加会費】一般 5,500、ペア 10,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
出演者 プロフィール

工藤重典(くどう・しげのり、フルート)

工藤
 日本が生んだ国際的フルーティスト。札幌生まれ。パリ国立音楽院にて、J.=P. ランパルに師事し、1979年1等賞で卒業。前年の1978年に行われた第2回パリ国際フルートコンクールで優勝。<フランス独奏家協議会賞>を受賞。また、1980年に行われた「第1回ジャン=ピエール・ランパル国際フルート・コンクール」でも優勝。さらに、<フランス共和国大統領賞>も受賞し、一躍注目された。
 彼は、2本の14金の笛を携え、世界の至るところで演奏している。すでにヨーロッパ各国、南北アメリカ、アフリカ、アジア、中東など40ヶ国を訪問し180以上の都市で演奏した。また、フランス、スイス、オーストリア、イタリア、イギリス、ノルウェー、アメリカ、スペイン、ドイツ、フィンランド、ハンガリー、オランダ、リュクセンブルグなどの多くのオーケストラとも共演し、その数はすでに30を越えている。
 日本においても、NHK交響楽団をはじめ日本のほとんどのオーケストラと共演している。ホルスト・シュタイン、J.=F. パイヤール、小澤征爾、S. ビシュコフ、F. ライトナー、ペンデレツキ、ウィーン弦楽四重奏団、リンゼイ弦楽四重奏団、ジェシー・ノーマン、今井信子、など国際的アーティストとの共演も多い。
 レコード録音も盛んで、ソニークラシカル、ビクターエンタテインメントなどから30種類以上のCDが発売されている。「ランパル・工藤/夢の饗宴」(ソニークラシカル)では1988年度「文化庁芸術作品賞」を受賞した。
 1984年パイアール室内管弦楽団とアメリカ11州、40日間のツアーを行ない、1987年にはニューヨークのエヴリー・フィッシャー・ホールで行われたモストリー・モーツァルト・フェスティバルで J.=P. ランパルと共演した。
 1994年9月には「地中海洋上フェスティバル」にただひとりの日本人フルート奏者として招かれ、ロストロポーヴィッチ、デュメイ、ピリス、バシュメット、ゲルバー、シャハム等と共に約2週間の演奏旅行を行った。また同年、デビュー15周年を記念して行われたリサイタルでは、東京文化会館大ホールを満席にした。
 1996年、NHK交響楽団定期演奏会でレナード・スラトキンの指揮で演奏したハチャトウリャンのフルート協奏曲が絶賛されたことは記憶に新しい。
 1998年2月に行われた長野オリンピック関連コンサートでは、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとモーツァルトのフルート協奏曲を演奏した。また同年6月、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団とのハンブルク、ウィーン、チューリッヒ、フィレンツェなどのヨーロッパ・ツアーにおいては武満徹のアルト・フルートとハープの為の「海へ」を吉野直子と演奏。各国の高い評価を得た。
 1983年からランパル国際コンクール審査員。1988年村松賞受賞、パリ・エコール・ノルマル・フルート科教授就任。
 1987年以降サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団の首席フルート奏者。1997年7月・8月の2ヶ月間NHK教育テレビ「趣味悠々」フルート講座(9回シリーズ)の講師を務めた。
 現在はパリ在住。

ジェフリー・グライス(ピアノ)

grice
 クライストチャーチ(ニュージーランド)生まれ。オークランド大学で言語学と音楽を専攻した後、フランス政府奨学金とクイーンエリザベス2世芸術評議会奨学金を受け、バリ・エコール・ノルマル音楽院でジェルマン・ムーニエ氏に師事。また、イスラエルにおいてエンリケ・バレンポイム氏の元で1年、チャールズ・ローゼン、フロレンシア・ライツィン各氏に師事し研讃を積む。
 ユーディ・メニューイン財団、ツィフラ財団そしてソフィア・アンティポリス財団の栄誉を担い、ソリストまた室内楽奏者としてヨーロッパ、日本で定期的に演奏活動を行っている。
 これまでにアルミン・ジョーダン、井上道義、ヴォルフガンク・ドエルナー、ヴィクター・プール各指揮者の他、アレキサンドル・マルコフ、アレキサンドル・トメスク(ヴァィオリン)、工藤重典、故ジャン=ビエール・ランパル(フルート)、ジャン=マリー・ロテラウ(チェロ)ら傑出した演奏家と共演を行っている。
 その他、グライスは、マリア・ペイヨ、アン・ソフィー・ヴォン・オッター、セルゲイ・レイフェルクスなど国際的賞賛を受ける歌手の伴奏活動も行っている。
 ヨーロッバで CALLIOPE、ERATO、そして INTEGRAL CLASSIC、日本ではソニー・クラシカル、コスモ・ヴィレッジ、JVCで録音を行っている。現在フランス在住。1999年にはフランス政府音楽部局より《 Officier des Arts et des Litters 》の称号を授かった。
 グライスは、このコンサートに先立つ7月10日(土)、同じくスタジオ・ルンデでリサイタルを行う。

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