前橋汀子 ヴァイオリン・リサイタル
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集

MAEHASHI TEIKO plays Complete Sonatas by BRAHMS

前橋
《ルンデの会6月例会》
2004年6月14日(月)19:00(開場 18:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)


【共演】東 誠三(ピアノ)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ
第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
第2番 イ長調 Op.100
第3番 ニ短調 Op.108


【参加会費】一般 5,500、ペア 10,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
出演者 プロフィール

前橋汀子(ヴァイオリン)

 日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、その演奏は優雅さと円熟味に溢れ、テクニックとハートの両面において、多くの聴衆を魅了してやまない。
 5歳から小野アンナにヴァイオリンを学び、その後、桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校を通じて斎藤秀雄、ジャンヌ・イスナールに師事。17歳で、旧ソ連国立レニングラード音楽院(現サンクト・ペテルブルグ音楽院)創立100年記念の一環として、日本人初の留学生に選ばれ、ミハイル・ヴァイマンのもとで3年間学んだ。ここでは音楽のテクニックのみならず、芸術全般にわたり、幅広い基礎教育を受け、これが今日に至る前橋汀子の音楽的姿勢に大きな影響を与えたといっていい。
 その後、ニューヨーク・ジュリアード音楽院でロバート・マン、ドロシー・ディレイ等の指導を受け、さらにスイスでヨーゼフ・シゲッティ、ナタン・ミルシュテインの薫陶を受けた。
 レオポルド・ストコフスキーの指揮により、ニューヨーク・カーネギーホールで演奏会デビュー。国内外で活発な演奏活動を展開し、世界各国の代表的なオーケストラとの協演も数多く、ベルリン・フィル、英ロイヤル・フィル、フランス国立管、クリーヴランド管、イスラエル・フィル等々枚挙に暇がない。指揮者もメータ、ロストロポーヴィッチ、ケンペ、サヴァリッシュ、マズア、小澤征爾ほか多彩なマエストロたちと協演している。スイス・ロマンド管弦楽団とともに国連コンサートに招かれ、その演奏の模様は全世界に放送された。
 また、レニングラードの変貌ぶりをレポートしたNHKテレビ番組『前橋汀子・わが心の旅』は多くの人々に感動を与えた。
 レコーディングにも意欲的に取り組み、デビュー・アルバム『チゴイネルワイゼン』、文化庁芸術作品賞を受けた『バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全集』、その他『ヴィヴァルディ:四季』、『メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』等々がある。また2001年秋には、小品ながら捨て難い魅力をもつ『ヴァイオリン小品100曲選シリーズ』全6巻を完成、大きな話題を提供すると共に、2002年には東京・サントリーホール、大阪・シンフォニーホールをはじめとする日本各地の大ホールで小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを開催、大好評を得た。一方、ヴァイオリン音楽の原点ともいえる J. S. バッハ、モーツァルト、べ一トーヴェン、ブラームスなどの作品の研究にもさらに力を注いでおり、イェルク・デームスとベートーヴェンのソナタを共演、アナトール・ウゴルスキとブラームスのソナタ全曲を共演した。
 現在、東京芸術大学等で後進の指導にも当たっている。
 2004年3月、日本芸術院賞受賞。

東 誠三(ピアノ)

東
 本格派ピアニストとして、近年ますます充実した活動を展開している東誠三の音楽は真摯なアプローチから生まれる酒脱な音色と生命力あふれるダイナミズムによって、各地の聴衆の心を捉えて離さない。
 1962年生まれ。東京音楽大学付属高校から東京音楽大学へと進み、名教師として名高い故・井口愛子をはじめ、野島稔、中島和彦の各氏に師事。1983年日本音楽コンクール優勝で注目を浴びた後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学し、J. ルヴィエ、J. C. ペヌティエ氏らに師事。数多くの国際コンクール(1986年日本国際、1987年ポッツォーリ=イタリア、1988年モントリオール=カナダ、1990年ヴィオッティ・ヴァルセジア、1993年カサドシュ=アメリカ etc.)に優勝・入賞し、演奏活動に入る。これまでにヨーロッパ、北米、中国でリサイタル、オーケストラと協演。国内では1993年日本フィル定期デビュー(ブラームス協奏曲第1番)の後、NHK交響楽団はじめ仙台フィル、読売日響、東京都響、大阪センチュリー響、九州交響楽団、神奈川フィルなど主要オーケストラにソリストとして招かれ、好評を博す。
 ソロ活動の一方、東は室内楽にも強い意欲を示し、東京フィルのコンサート・マスター三浦章広(Vn)、N響首席の藤森亮一(Vc)と結成した「ボアヴェール・リオ」での活動をはじめ多くのトップ・ソリストたちと共演し、絶妙なコラボレーションを聴かせている。
 CDはソロ盤「ベートーヴェン:悲愴&告別ソナタ、シューベルト:即興曲集」、「ラ・カンパネラ−リスト名曲集」をセイコーエプソンからリリース、また、共演盤も数多く、いずれも好評を博している。
 現在は、多忙な演奏活動の中、東京音楽大学、国際スズキ・メソード音楽院、山梨学院大学ミュージックアカデミー、各地のマスタークラスなどで後進の指導にも当たっている。将来のピアノ界を担う存在の一人として期待を寄せられている。

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