パシフィカ・クァルテット
The Pacifica Quartet

pacifica
【Photo by Robin Holland】
《ルンデの会9月例会》
2004年9月16日(木)19:00(開場 18:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13
エリオット・カーター:弦楽四重奏曲 第2番 (1959)
スメタナ:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「わが生涯より」


【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000 学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席。学生除く)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

パシフィカ・クァルテット
シミン・ガナートラ Simin Ganatra (violin)
シッビ・バーンハートソン Sibbi Bernhardsson (violin)
マスミ・パーロスタード Masumi Per Rostad (vioIa)
ブランドン・ヴェイモス Brandon Vamos (cello)
 ダイナミックでエキサイティングな弦楽四重奏団パシフィカ・クァルテットは、熱い解釈とユニークな演奏の語り口で、世界中の聴き手の心を魅了している。「その響きは、ひとりひとりとしてもグループとしても、純粋かつ抒情的、しかもよく練られたもので、注目に値する」(ニューヨークタイムス紙)、「将来が楽しみだという言い方はもういらない。まさにその楽しみな将来が現前にあるのだから」(ロサンジェルスタイムス紙)、シカゴトリビューン紙はひとこと「すごい団体!」。1994年に結成されたこのグループはいきなり米国内の三大コンクールを次々制覇した(96年コールマン室内楽コンクールグランプリ、97年コンサート・アーティスツ・ギルドコンクール最優秀、98年ナウンバーグ室内楽アワード)。また、2002年将来を期待される弦楽四重奏団に贈られる全米室内楽協会クリーブランド・クァルテット賞を受賞、各地主要コンサートホールで8カ所の演奏会を行った。同年春にはリンカーンセンター・チェンバーミュージック2のレジデント・クァルテットに抜擢され、2003年秋から2年間にわたり、リンカーンセンター・チェンバーミュージック・ソサエティの一員として活動することになった。アリス・タリーホールでの公演に加え、同ソサエティのコミュニティ活動、教育プログラムで主導的役割を果たすことになっている。

pacifica  国内外でも活発にツアーを行っており、ロサンジェルス、サンフランシスコなど西海岸からリンカーンセンター、カーネギーホールなど東海岸まで全米を横断。オーストラリア、ギリシャ、パナマなどでも公演を行ってきた。2003年夏にはイギリス・エディンバラ音楽祭に招かれ、絶賛の評を得た。シカゴWFMT、ナショナルパブリックラジオの「パフォーマンス・トゥデイ」、ミネソタパブリックラジオの「セントポール・サンデイ」など主要なラジオ局でもレギュラーで取り上げられている。アスペン、ベリンガム、ケープ・アンド・アイランド(現・ケープコッド)、ヴァーモント・モーツァルト、サンタフェといった室内楽音楽祭にもしばしば出演している。コンサートではポール・カッツ(チェロ)、ウルスラ・オッペンズ(ピアノ)、ウー・ハン(ピアノ)と共演、ドヴォルザークのヴィオラ五重奏曲をマイケル・トゥリーと録音している(Cedille Records)。1999年にはワシントンDCのナショナルパブリックラジオのクァルテット・イン・レジデンスに選ばれる栄誉を受け、2週間以上にわたるライブ放送のコンサートシリーズを行った。

 現在、ノースウェスタン大学およびシカゴ大学のファカルティおよびクァルテット・イン・レジデンス。シカゴ大学では史上最初のレジデント・アンサンブルである。2003年秋から、イリノイ大学シャンペイン・ウルバーナ分校のファカルティおよびクァルテット・イン・レジデンスにも就任した。

 シカゴ市中心地域の小学校に音楽を届ける教育アウトリーチプログラムである「音楽統合プロジェクト」を創設にも尽力、米国内各地の夏の音楽祭(インターローチェンアーツキャンプ、マデリン・アイランド音楽祭、オレゴン・ブリット音楽祭、ウェザーズフィールド音楽祭)でも教鞭をとるなど、次世代の音楽家や音楽愛好家のための活動も熱心に行っている。また大学・学校などの短期レジデンシーにしばしば招かれている。

 パシフィカ・クァルテットの4人がたどってきた経歴は非常にユニークである。第一ヴァイオリンのシミン・ガナートラは南カリフォルニア出身で、チェロのブランドン・ヴァモスとアイスランド生まれでヴァイオリンのシッビ・バーンハートソンとは10代のころから一緒に演奏してきた仲。そこへシッビがマスミ・ロスタード(ヴィオラ)を誘った。西海岸がグループ発祥の地となり、最初期の多くのコンサートが行われている。グループの名前も、彼らが敬愛する「太平洋the Pacific Ocean」からとっている。弦楽四重奏団として旅を続けつつ、彼らはいつでも「互いに屹立すること、立ち上がる大波らのごとく、堅くひとつであること、大海のごとく」(ジェイムス・モンゴメリー)あろうと精進している。

The Pacifica Quartet Website: www.pacificaquartet.com



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