前橋汀子 〜 Teatime with Violin
“珠玉の名曲選”

MAEHASHI TEIKO plays Selected Pieces for Violin

前橋
《ルンデの会6月例会》
2005年6月26日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)


【共演】加藤洋之(ピアノ)
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン
フランク:ソナタ イ長調
モーツァルト:ソナタ ト長調 K.301
ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番
フォーレ:夢のあとに
マスネ:タイスの瞑想曲
ファリャ:歌劇「はかなき人生」より“スペイン舞曲”
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツチオーソ Op.28


【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
出演者 プロフィール

前橋汀子(ヴァイオリン)

 昨年の例会で東誠三と組んで、ブラームスのソナタ全三曲を聴かせた前橋汀子が、今年は一転して名曲集で――。心に確かな潤いをもたらす「熟年の味」を満喫してください。
 パートナーは彼女が満幅の信頼を寄せる加藤洋之が務めます。


 日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、その演奏は優雅さと円熟味に溢れ、テクニックとハートの両面において、多くの聴衆を魅了してやまない。
 5歳から小野アンナにヴァイオリンを学び、その後、桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校を通じて斎藤秀雄、ジャンヌ・イスナールに師事。17歳で、旧ソ連国立レニングラード音楽院(現サンクト・ペテルブルグ音楽院)創立100年記念の一環として、日本人初の留学生に選ばれ、ミハイル・ヴァイマンのもとで3年間学んだ。ここでは音楽のテクニックのみならず、芸術全般にわたり、幅広い基礎教育を受け、これが今日に至る前橋汀子の音楽的姿勢に大きな影響を与えたといっていい。
 その後、ニューヨーク・ジュリアード音楽院でロバート・マン、ドロシー・ディレイ等の指導を受け、さらにスイスでヨーゼフ・シゲッティ、ナタン・ミルシュテインの薫陶を受けた。
 レオポルド・ストコフスキーの指揮により、ニューヨーク・カーネギーホールで演奏会デビュー。国内外で活発な演奏活動を展開し、世界各国の代表的なオーケストラとの協演も数多く、ベルリン・フィル、英ロイヤル・フィル、フランス国立管、クリーヴランド管、イスラエル・フィル等々枚挙に暇がない。指揮者もメータ、ロストロポーヴィッチ、ケンペ、サヴァリッシュ、マズア、小澤征爾ほか多彩なマエストロたちと協演している。スイス・ロマンド管弦楽団とともに国連コンサートに招かれ、その演奏の模様は全世界に放送された。
 また、レニングラードの変貌ぶりをレポートしたNHKテレビ番組『前橋汀子・わが心の旅』は多くの人々に感動を与えた。
 レコーディングにも意欲的に取り組み、デビュー・アルバム『チゴイネルワイゼン』、文化庁芸術作品賞を受けた『バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全集』、その他『ヴィヴァルディ:四季』、『メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』等々がある。また2001年秋には、小品ながら捨て難い魅力をもつ『ヴァイオリン小品100曲選シリーズ』全6巻を完成、大きな話題を提供すると共に、2002年には東京・サントリーホール、大阪・シンフォニーホールをはじめとする日本各地の大ホールで小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを開催、大好評を得た。一方、ヴァイオリン音楽の原点ともいえる J. S. バッハ、モーツァルト、べ一トーヴェン、ブラームスなどの作品の研究にもさらに力を注いでおり、イェルク・デームスとベートーヴェンのソナタを共演、アナトール・ウゴルスキとブラームスのソナタ全曲を共演した。
 現在、東京芸術大学等で後進の指導にも当たっている。
 2004年3月、日本芸術院賞受賞。

加藤洋之(ピアノ)

加藤
 東京芸術大学付属音楽高校を経て同大学器楽科を首席で卒業。在学中に「安宅賞」を受賞し、第57回日本音楽コンクール入選。1990年ジュネーヴ国際音楽コンクール第3位入賞後、ハンガリー国立リスト音楽院に留学し、イシュトヴァン・ラントシュ氏に師事する。
 1993年ルセ国際音楽祭に招待され、ブルガリア国立放送響と協演し、その後、スウェーデン・ヘルシンボリ響、ハンガリー国立響、ブダペスト・フィル、ウィーン・モーツァルト室内オーケストラ、日本フィル、東京都響等内外のオーケストラ、ハンガリー国営TV、スイス・ロマンド放送他への出演、東欧各地でのリサイタル、室内楽の演奏活動を行う。
 1996年ケルンに移り、パヴェル・ギリロフ氏に師事する傍ら、室内楽の演奏にも力を入れ始める。2001年には、リムーザン国際室内楽フェスティヴァル(フランス)に招かれる。また、2002年12月にはロンドンのウィグモア・ホールにデビューした。
 平成10年度文化庁在外派遣研修員。

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