安田謙一郎 チェロ・リサイタル
|
《ルンデの会8月例会》
2005年8月7日(日)15:00(開場 14:30) スタジオ・ルンデ(名古屋市中区丸の内 2-16-7) 【共演】高橋アキ(ピアノ)/安田明子(ヴァイオリン) 安田謙一郎:Duett (1997)「この里の桃のさかりに来てみれば流れにうつる花のくれなゐ」 ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ ベリオ:セクエンツァ 第14番 ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38 【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,500 一部座席予約可(160席中約50席) 【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188 |
出演者 プロフィール |
安田謙一郎(チェロ)
1944年生まれ。1955年斎藤秀雄氏に師事。
1966年、第34回音楽コンクール第1位大賞、海外派遣コンクールで特別表彰を受ける。 1966年、第3回チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞。ガスパール・カサドに師事。1968年より、フィレンツェおよびケルンにてピエール・フルニエに師事した。 1969年、ルツェルン・フェスティバル合奏団のソリストとなり、同合奏団のヨーロッパ、日本、アメリカ、カナダ演奏旅行に同行する。また、1969年より1973年まで、チューリッヒの夏期講習会にでフルニエのアシスタントを務めた。その後、ヨーロッパ各地でリサイタル、コンチェルト、レコーディングなど多方面で活躍。1974年にはサンフランシスコで小澤征爾指揮サンフランシスコ響と共演し、プラード・カザルス、サン・モリッツ、モントルー、グスタード・メニューインなどのフェスティバルにも参加した。 1986年に安田弦楽四重奏団を結成、クワルテットの活動にも多くの力を注ぎ、80曲におよぶハイドンの弦楽四重奏全曲演奏、ベートーヴェン年代順室内楽作品の演奏会など貴重なコンサート活動を続けている。 ルンデには、1985年の「バッハ・イヤー」に「無伴奏チェロの夕べ〜2」で初来演、続いて原田幸一郎、数住岸子、野島稔等とともに《アンサンブル・ナーダ》の一員として1986年、87年、90年に来演した。また1991年、92年にはアコーディオンの御喜美江の共演者として登場しているが、意外にもソロ・リサイタルは今回が初めてとなる。 ◎「Duett」について: 副題の大愚良寛の歌は、同じ僧門の田澤有願を偲んで詠んだもの。 有願の書いた達磨絵の讃に「君看双眼色 不語似無憂」(君看る双眼の色、語らずんば憂いなきに似たり)がある。真冬、川に入り、二人して眼を水面に写して興じたという。 曲は三つの楽章に分かれ、それぞれ水を、風を、散る花をイメージした。 初演1997年3月30日サントリーホール小ホール「第35回さわらびかい」 Vn.安田明子 Vc.安田謙一郎。 |
高橋アキ(ピアノ)
鎌倉生まれ。東京芸術大学付属高校、同大学を経て同大学院修了。大学院1年の時、武満徹作品を弾いてデビュー。透明な響き、音色の柔軟な感受性をもって現代曲を演奏し、鮮烈な衝撃を与えた。1970年初リサイタルを開催。1972年はじめてヨーロッパに渡り、ベルリン芸術週間、パリ秋の芸術祭などでリサイタルを開く。その後も毎年、欧米の数々の音楽祭に招待され続けている。
1975年より、サティ没後50年を記念して『エリック・サティ連続演奏会』(12回)を企画構成の秋山邦晴とともに開催。「サティ再発見」の大きな契機となった。『エリック・サティピアノ全集』(全音楽譜)全13巻を校訂、またCD8枚に及ぶ『エリック・サティピアノ音楽全集』(東芝EMI)をリリース。 1977年にはベートーヴェンの生地ボンでの『ベートーヴェン150年祭』にポリーニ、クレーメル、ジュリアード弦楽四重奏団らとともに招かれ、ベートーヴェンとメシアンを演奏。1980年以来アメリカに数多く招かれ、演奏活動を行うとともに、1984年にはカリフォルニア芸術大学客員教授を務めた。1972年、打楽器の山口恭範、フルートの小泉浩と現代音楽の演奏グループ『サウンド・スペース・アーク』を結成。ハープの篠崎史子、クラリネットの鈴木良昭も加わって、以後19年間に渡って活発な活動を行った。そのメンバーとして、1983年第1回中島健蔵賞を受賞。ソロ活動や室内楽活動のみならず、数多くのオーケストラと協演を重ねるなど、積極的な音楽活動を展開している。世界中の多くの作曲家から数多くの作品を献呈され初演している。1983年から15年間、企画構成・演奏を続けた横浜での『高橋アキ”新しい耳”シリーズ』でも多数のソロまたはアンサンブル作品の委嘱初演、また日本初演を行った。1986年には第1回京都音楽賞・実践部門賞を受賞した。 『高橋アキの世界』(東芝、3枚組レコード)で昭和48年度芸術祭優秀賞を受賞するなど、レコーディングにも意欲的に取り組んでおり、数多くのCDをリリースしている。ケージ、武満徹、ライリー、ジェフスキー、坂本龍一等現代音楽を代表する世界の作曲家たちに、ビートルズ・ナンバーを主題とする作品を委嘱した『ハイパー・ビートルズ』シリーズ(東芝EMI)をみずから企画制作・演奏し、CD4枚を完成。その1枚は英米でも発売され、ニューヨーク・タイムズ紙で、1990年ベストCDに選ばれた。 2002年から<ピアノ・ドラマティック>シリーズを東京の浜離宮朝日ホールで開始。その成果により2003年第21回中島健蔵賞を受賞。 ルンデには、1984年「サティを弾く」、85年「アデュー・ニューヨーク」で来演。今回は3度目、20年ぶりとなる。 |