エリック・レヴイス
ヴァイオリニストのエリック・レヴィスはニューヨークに生まれた。
マンハッタン音楽学校で初期の専門教育を受け、そこで1930年代にMSQの第1ヴァイオリンだったラフマエル・ワインストックのもとで学び、音楽学士と修士号を取得した。
1968年に彼の室内楽の先生だったワインストックとリリアン・フックスは、マンハッタン音楽学校の専属アンサンブルとして新しいマンハッタン弦楽四重奏団を構成し、演奏経験を積む事を勧めた.
それ以降、レヴィスを第1ヴァイオリンとした四重奏団は、ツアーやレコーディングを行い、北アメリカや南アメリカ、ヨーロッパ、旧ソヴィエト連邦や中国など、世界中のクラシック音楽愛好家に知られるようになった。
クァルテットにおいて好評だった彼の演奏は、ミュージカル・へリティツジ、センタウアー、ニューポート・クラシック、コツホ・インターナショナル、エッセイ、ソニーにおいて手に入れられる。
近年レヴィスは室内音楽家、ソリスト、そしてPVPの様に革新的なアンサンブルを形成し、指揮するなど、活動を広げた。(PVPとはバーカッション、ヴァイオリン、ピアノによる現代音楽トリオで、他にもピアノクァルテットのプロメテウス、ソプラノとヴァイオリンのデュオのデルフィ、ピアノトリオのアポロ、カメラータ室内楽団では指揮だけでなく、ヴァイオリンソリストとしても関わっている。)
ウェスタン・コネチカット州立大学の音楽科教授と室内楽の指導者、そしてオーケストラの研究科だったレヴィスは、若いプロの室内楽アンサンブルのヴァイオリニストの演奏経験のために、何処へでも行って指導するなど、忙しい指導スケジュールが続いた。
彼は若い人々のコンサートに多く携わっており、特に子どもたちの為に1000を趨えるコンサートを行なっている。
カルヴァン・ウィールスマ
ヴァイオリニストのカルヴァン・ウィールスマは世界各地でソリスト、室内楽音楽家として活動している。
彼はボストン、ニューヨーク、シカゴでの公演を含む多くのソロリサイタルを行ない、また数多くのオーケストラと共演している。
彼はナウムブルク、フィスコフ、コールマン、クリーヴランド・クァルテットコンクール等に入賞した「メリオラ・クァルテット」の創立メンバーであった。メリオラ・クァルテット」はアメリカ、イタリア、オーストラリアのスボレート・フェスティヴァルにおける所属クァルテットで、テラーク・レーベルよりクリーヴランド・クァルテットと共にメンデルスゾーンの八重奏曲をリリースしている。またウィールスマは「フィガロ・トリオ」の創立メンバーでもある。クァルテットやトリオでの広範囲にわたるツアーのはかに、バンクーバー、ロックポート、ポートランド、クレステッド・ビュート、アパラチアの夏で行なわれる室内楽フェステイヴァル、アスペン・ミュージックフェステイヴァルでも演奏している。
国営ラジオにレギュラー出演している彼の最も最近の企画は、ピアニストのキャサリン・カウツキーと共演したべートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏のシリーズである。
ウィールスマは演奏活動の他に、ウェブ上の舞台芸術についての最大のクラシックコーディネーターでもあった。また、現在バードスクール(ニューヨーク教育委員会とバードカレッジの間の新しい都市協力計画)にて音楽コーディネーターをしている。
ジョン・デクスター
ヴィオラ奏者のジョン・デクスターは音楽一家に生まれ、幼い頃からファミリークァルテットに加わっていた。彼の音楽教育はアイオワ州のデ・モインに始まり、その地で彼はドレーク大学において最初の学士号を取得した。
彼はそれからベトナム戦争中に「ウェスト・ポイント・クァルテット」に短い期間在籍したのを経て、ジュリアード音楽院においてドロシー・ディレイやリリアン・フックスといった指導者のもとで勉強するためにニューヨークへ行った。
早い時期からの絃楽四重奏での活動が、彼の実力を養い、「マディソン・ストリング・クァルテット」のヴィオラ奏者としてプロとしての演葬活動が始まった。1973年〜79年にクァルテットのヴィオラ奏者として活躍している間、デクスターはコルゲート大学とハミルトン・カレッジに在学し、その間、アメリカ及びヨーロッパ各地で演奏活動をしたり、現代音楽のレコーディングも数多く行なっていた。
1980年、MSQにデクスターが加わって以来、ミュージック・マウンテン・ラジオから、ニューヨークやフランスのラジオを通じて3回のショスタコーヴィチ・ツィクルスや、教育プログラムを放送し、好評を得た。また彼はしばしばソリストとしてオーケストラと共演したり、他の室内楽合奏団にゲスト出演したりして活動を広げている。
ニューポートクラシックでのアンソニー・ニューマンのヴィオラ・コンチェルトの録音は、彼の技巧と音楽詩情に、評論家の高い評価を与えられた.
第1ヴィオラ奏者として、ニューヨーク・シティ・オペラ管弦楽団、フィルハーモニア・ヴィルトウォージ、ニューヨーク・シティのジョフリー・バレエ、アメリカ交響楽団、アメリカン・コンポーザー・オーケストラ、香港フィルハーモニー管絃楽団と共演している。
デクスターは広大なプライべートスタジオを持ち、積極的にヴィオラと室内楽の指導を行なっている。
クリス・フィンケル
あらゆる時代の音楽を演奏することで広く注目されている、チェリストのクリス・フインケルは、ヨーロッパ、オーストラリア、極東、中央アメリカ、南アメリカ、また、アメリカやカナダのいたるところでコンサートを行なっている。彼は、東京クァルテットやリンカーンセンター室内楽協会、オルフェウス室内管弦楽団、スペキュラ・ムジカエ等、一流のアンサンブルにゲストとして頻繁に出演し、異なったジャンルの演奏家であるワルター・トンプラーやヤン・デカエターニ、プランフォード・マーサリス、ハインツ・ホリガー、マックス・ローチそしてリンダ・ロンシュタットとも共演している。
彼はMSQと、ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブルのチェリストとして、カザルスやサンタ・フェ、ラビニア、マディラ・バッハ、ノーフォークといった、世界中に知られている室内楽フェステイヴァルに出演している。
現代音楽の演奏に力を注いでいるフインケルは、エリオット・カーター、マリオ・ディグィッドフスキー、ヤコプ・ドラックマン、ドナルド・マルティーノ、ステイーヴ・ライヒ、チャールズ・ウォーリネンといった100を越す作曲家の作品の初演に携わた。
チェロ奏者の家庭に生まれた彼は、父親ジョージ・フィンケルに手ほどきを受け、その後、彼の生まれ故郷ニューイングランドで多くの賞を受賞している。カーティス音楽学校の卒業生である彼は、オーランドー・コールにチェロを、ミーシヤ・シュナイダーとガルネリ・カルテットのメンバーに室内楽を学んだ。
また、ノンサッチ、ニュー・ワールド、シー・アール・アイ、ブリッジ、ヴァンガードなど、広い範囲にわたるレーベルよりCDをリリースしているほか、サラ・ローレンス大学において後進の指導も行なっている。