バルトーク弦楽四重奏団
(クヮルテット結成50周年、ルンデ開館25周年)
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コムロシュ・ペーター vn、ハルギタイ・ゲーザ vn、メゾー・ラーズロ vc、ネーメット・ゲーザ va |
遂に、日本で最後の「バルトークによるバルトーク」!
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メンバー全員をフランツ・リスト音楽院の卒業生により、1957年に結成された。そしてバルトーク未亡人の同意と期待のもとに「バルトーク弦楽四重奏団」と命名される。当然の如く、彼らの演奏するバルトークは、バルトーク解釈の規範ともいえる超一級品であり、何人もそれを認めざるを得ないだろう。
'63年ブダペスト・ワイナー室内楽国際コンクール優勝、64年にはリエージュ国際弦楽四重奏コンクールでも第1位。さらに’67年までの3年間に数多くの国際コンクールに優勝し、それによって「バルトーク弦楽四重奉団」の名は一躍世界の楽壇に轟く。 この頃から彼らの世界的な活躍が始まり、東欧を含むヨーロッパ各国を定期的に巡演、アメリカ、日本、中国、オースラリア、ニュージーランドで演奏し、また世界各地の主要音楽祭にも招かれている。 日本での彼等の最初のコンサートは、35年前だった。当時を回顧してリーダーであるコムロシュは「風土も人情も素的だったが、人々は過去にクラシック音楽をあまり聴いていないと感じた。我々は、人々にこの分野の音楽に新しい経験を持ってもらうという文化的使命を担おうと思った」。そして「2・3年毎にこの美しい国にやって来て、ぐんぐん聴衆が育ち、本当に素晴らしく成長して行くのを驚きを以て実感した。我々は全世界で何度も〈バルトーク全曲演奏〉を行ってきたが、日本でのそれが最も多かった。その演奏会のためには特別な聴衆が必要なのだが、演奏を行った殆どの会場で、そうのような聴衆を見いだすことが出来た。我々は日本の人達が我々の音楽を好んで呉れていると確信している。そしてこの種の音楽を、可能な限り多く聴いて欲しいと願っている。」と、今回の彼等自身の最後の日本ツアーに寄せるメッセージの中で述べている。 ルンデとバルトーク弦楽四重奏団の初めての出会いは25年前、開館の年1981年12月だった。そしてプログラムは、勿論二夜連続によるバルトークの弦楽四重奏曲全6曲! 以後、来日の度にルンデの会例会に登場、現代的センスの冴えとハンガリーの伝統を融合させた見事な演奏と、メンバー個々の人間的な魅力が相俟って、常に聴く者を魅了し続けてきた……。 下欄に、ルンデに於けるバルトーク弦楽四重奏団のミニ年譜を掲載した。 |
ルンデでの最終公演の翌日、彼等は中部国際空港から去ります。
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Schedules and Programme 〜 “Bartok and Mozart” | ||
演奏会日時 | バルトーク: | モーツァルト: |
【第1日】6月16日(金)19時 |
弦楽四重奏曲 第1番 弦楽四重奏曲 第2番 |
弦楽四重奏曲 ト長調 K.387 |
【第2日】6月17日(土)19時 |
弦楽四重奏曲 第6番 弦楽四重奏曲 第4番 |
弦楽四重奏曲 変ロ長調 K.458 「狩」 |
【第3日】6月18日(日)15時 |
弦楽四重奏曲 第3番 弦楽四重奏曲 第5番 |
弦楽四重奏曲 ハ長調 K.465 「不協和音」 |
会場:スタジオ・ルンデ(名古屋市中区丸の内 2-16-7)
例会参加会費:一般 7,000円/ペア(予約要す) 13,000円、学生 2,,500円 3日間連続:一般 19,000円、ペア(事前予約要す) 36,000円、学生 6,000円 一部座席予約可(160席中約50席) 【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188 |
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バルトーク弦楽四重奏団 ルンデ来演記録 | ||
1981年 | 12月12日 | 『バルトーク、バルトークを弾く』 バルトーク:弦楽四重奏曲全六曲連続演奏会 |
12月13日 | ||
1983年 | 4月22日 | バルトーク弦楽四重奏団 再来 |
1987年 |
『5 days with BARTOK』 室内楽シリーズ '87 特別企画
○この年「室内楽公開レッスン」を開始。クヮルテット・メンバーの長時間にわたる熱烈な指導は感動的で、「音楽誕生の瞬間」に立ち会う魅力に一般音楽愛好家も虜となった。以後、毎回の人気定番となる。
●第2ヴァイオリンにハルギタイ・ゲーザ氏参加、クヮルテットは新しい時代に入った。 |
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4月29日 | ●室内楽公開レッスン | |
4月30日 | 演奏会第1日:バルトーク:第1・4番/ベートーヴェン:ラズモフスキー第1 | |
5月 1日 | 演奏会第2日:バルトーク:第2・5番/ベートーヴェン:ラズモフスキー第2 | |
5月 2日 | 演奏会第3日:バルトーク:第3・6番/ベートーヴェン:ラズモフスキー第3 | |
5月 2日 | 演奏会第4日:【共演】加藤美緒子 | |
1989年 | 5月12日 | 演奏会 第1日 |
5月14日 | ●室内楽公開レッスン | |
5月15日 | 演奏会 第2日:【共演】小山京子(pf) | |
1991年 | 5月24日 | 演奏会 第1日 |
5月25日 | ●室内楽公開レッスン | |
5月26日 | 演奏会 第2日 | |
1993年 | 5月28日 | 演奏会 第1日 【於:愛知県芸術劇場コンサートホール】 |
5月29日 | ●室内楽公開レッスン | |
5月30日 | 演奏会 第2日 | |
1995年 | 5月21日 | 演奏会 第1日:オール・コダーイ・プログラム |
5月22日 | ●室内楽公開レッスン ※この回から受講者演奏会「バルトークから獲たもの」が始まる。 | |
5月23日 | 演奏会 第2日 【於:愛知県芸術劇場コンサートホール】 | |
1997年 | 5月24日 | 演奏会 第1日 |
5月25日 | ●室内楽公開レッスン | |
5月26日 | 演奏会 第2日:【共演】酒井 淳(vc) 【於:電気文化会館ザ・コンサートホール】 | |
1999年 | 11月 5日 | 演奏会 第1日 |
11月 6日 | ●室内楽公開レッスン | |
11月 7日 | 演奏会 第2日 | |
2001年 | 5月25日 | 演奏会 第1日 「ヴェルディ没後100年に因んで」 |
5月26日 | ●室内楽公開レッスン | |
5月27日 | 演奏会 第2日:【共演】田部京子(pf) | |
2003年 | 10月24日 | 演奏会 第1日 |
10月25日 | ●室内楽公開レッスン | |
10月26日 | 演奏会 第2日:【共演】若林 顕(pf) ※ドホナーニの五重奏曲が実現。 |
室内楽コンサート『バルトークから獲たもの』シリーズ 「公開レッスン」で、バルトーク弦楽四重奏団の熱心な指導を受けたグループが、 研鑽を重ねた成果を一堂に会して発表する演奏会 『ルンデ《X》コンサート〜バルトークから獲たもの』 |
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1995年 | 11月18日《X》第23回 | アカデミー・クァルテット 、オプチューン弦楽四重奏団 ヴィオール・ストリング・クァルテット 、このえ弦楽四重奏団 |
1997年 | 11月23日《X》第32回 | エスメラルダ弦楽四重奏団 、このえ弦楽四重奏団 |
1997年 | 11月29日《X》第33回 | ピョートル・クァルテット、いっち弦楽四重奏団 メロマン・トリオ、カタリーナ弦楽四重奏団 |
2000年 | 5月 7日《X》第48回 | アザレア四重奏団、いっち弦楽四重奏団 このえ弦楽四重奏団、レヴィタン・クヮルテット |
2002年 | 1月12日《X》第54回 | いっち弦楽四重奏団、このえ弦楽四重奏団 クヮルテット「WA」、リエ・クヮルテット |
2004年 | 7月11日《X》第57回 | このえ弦楽四重奏団、ミューズ・トリオ プリンセス・カルテット |