エレオノーレ弦楽四重奏団
 ELEONORE STRING QUARTET

《後期ベートーヴェン/シューベルト》シリーズ 全六回 Vol.VI

eleonore

2006年6月27日(火)19:00(開場 18:30)
電気文化会館ザ・コンサートホール


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956

【ゲスト:山崎伸子(vc)】


【全自由席】一般 4,000、学生 2,500
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

●東京公演: 6月30日(金)19時 津田ホール
【全自由席】一般 5,000、学生 3,000
 後期ベートーヴェン/シューベルトの弦楽四重奏曲を取り上げたこのシリーズは、我々四人にとって想像をはるかに超える実に厳しい試練の連続でした。
 二人の大作曲象の最後のメッセージともいうべき作品はそれぞれが全く違う様式感で書かれており、その一曲、−曲持つ精神性の高さ、深さにはただただ圧倒されました。しかし同時に、このような壮大な課題にじっくりと取り組むことが出来た充実感は筆舌し難い程大きいものでした。
 最終回にはベートーヴェンの作品130が再び登場しますが、終楽章は大フーガではなく死の直前に書き直したもう一つの方のフィナーレです。シューベルトは前回演奏した弦楽四重奏曲卜長調の後に書かれ、やはり彼の絶筆となった弦楽五重奏曲がシリーズの最後を飾ります。チェロの山崎伸子さんを迎えてこの素晴らしい名曲を演奏できるのが今からとても楽しみです。
岡山 潔

後期ベートーヴェン&シューベルト シリーズ一覧

◎ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲5曲を作曲年代順演奏。
 第6回のベートーヴェンは、不評だった Op.130 の終楽章を後年書き直した版による。
 第5回は、両作曲家の最後の弦楽四重奏曲を、第6回は同じく絶筆となった作品を配した。
第1回:2003年秋
※名古屋:11月26日
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.127
シューベルト:弦楽四重奏曲 イ短調 D.804「ロザムンデ」
第2回:2004年6月
※名古屋: 6月20日
シューベルト:弦楽四重奏曲 ハ短調 D.703「断章」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 イ短調 Op.132
第3回:2004年秋
※名古屋:11月25日
シューベルト:弦楽四重奏曲 変ホ長調 D.87
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130「大フーガ」
第4回:2005年6月
※名古屋: 6月24日
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131
シューベルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 D.810「死と乙女」
第5回:2005年秋
※名古屋:11月25日
シューベルト:弦楽四重奏曲 ト長調 D.887
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.135
第6回:2006年春
※名古屋: 6月27日
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 【共演】山崎伸子(vc)

エレオノーレ弦楽四重奏団

 エレオノーレ弦楽四重奏団は、1993年に設立され、べートーヴェンの初恋の人といわれているエレオノーレ・フォン・ブロイニングに因んだ命名の通り、ベートーヴェンの作品研究発表に活動の重心を置き、2000年まで6年問に亘ってベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズを東京、津田ホールで開催し、室内楽ファンの高い支持を得る。1995年にはヨーロッパ公演を行い、べルリン、ウィーン、ボン、ブタペスト等各地で好評を博す。
 2002年からヴィオラが交代し、ヴァイオリン/岡山潔、服部芳子、ヴイオラ/川崎和憲、チェロ/北本秀樹というメンパーで活動を再開した。2005年にはポンのベートーヴェンハウスの招きで、再ぴヨーロッパ公潰を行う予定である。毎夏、山梨県小淵沢で行われる「リゾナーレ高原音楽祭」の中心アンサンプルとして活躍。また、長野県原村で毎春開かれている「原村室内楽セミナー」の講師として若手弦楽四重奏団の育成にも情熱を注いでいる。

岡山 潔(ヴァイオリン)

 東京藝術大学・同大学院修了。1968年ドイツ政府給費生としてハンブルグ音楽大学留学。同マスターコース修了。1970年ベルリンにてメンデルスゾーン・コンクール(弦楽四重奏の部)第一位。1971年より13年間ボン市ベートーヴェンハレ管弦楽団第一コンサートマスターを務める。1984年帰国、読売日本交響楽団首席コンサートマスターとして7年間活躍する。現在、東京藝術大学教授及び武蔵野音楽大学講師。

服部芳子(ヴァイオリン)

 東京藝術大学・同大学院修了。1968年ドイツ政府給費生としてハンブルグ音楽大学留学。同マスターコース修了。1970年ベルリンにてメンデルスゾーンコンクール(弦楽四重奏の部)第一位。ミュンヘンにて全西独音楽大学コンクール(ヴァイオリン部門)で優勝。1971年ブリュッセルにて岡山潔とのヴァイオリン・デュオでイザイメダル受賞。1984年帰国。現在、愛知県立勢術大学教授。

川崎和憲(ヴィオラ)

 東京藝術大学卒業在学中の1977年東京フイルハーモニー交響楽団に首席奏者として入団。同年・民音コンクール室内楽部門において1位なしの2位に入賞。1980年同大学院を修了し、ベルリン藝術大学に留学。帰国後NHK交響楽団に入団。1983年ゼフィルス弦楽四重奏団に参加、1991年までカザルスホールのレジデンスカルテットとして活躍。現在、NHK交響楽団首席奏者及び東京藝術大学講師。

北本秀樹(チェロ)

 桐朋学園音楽高等学校、同大学ディプロマコースを経て文化庁海外派遣研修生としてジュリアード音楽院に留学。チェロをハーヴィ・シャピロに、室内楽をロベルト・マンに師事。第42回日本音楽コンクール第2位。第15回東京国際音楽コンクール室内楽部門第1位。1996年まで21年間東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者を務める。東京藝術大学、桐朋学園大学及び同短大、日本大学芸術学部の講師も務める。サイトウ・キネン・オーケストラ・メンバー。


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