チェコ室内楽祭 2000
モラヴィア弦楽四重奏団+藤井裕子
The MORAVIAN QUARTET & Yuko FUJII

Moravia SQF. Fujii
ルンデの会8月例会は「弦楽器の国」チェコの名門クヮルテットモラヴィア弦楽四重奏団が、自国の大作曲家たちの作品を紹介する二日間です。共演するピアニストは、室内楽のスペシャリストとして注目される存在である藤井裕子
第1日:2000年8月26日(土)19:00(開場 18:30)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番
スメタナ:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「我が生涯より」
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81


第2日:2000年8月27日(日)15:00(開場 14:30)
ヤン・ノヴァーク:弦楽四重奏曲
マルティヌー:弦楽四重奏曲 第5番
ヴィチェスラフ・ノヴァーク:ピアノ五重奏曲 イ短調 作品12


【会場】スタジオ・ルンデ(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)
【参加会費】一般 \4,200(二日連続 \7,350)、ペア \7,350、学生 \2,100
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
●モラヴィア弦楽四重奏団 プロフィール
  第1ヴァイオリン:イジー・ヤホダ
  第2ヴァイオリン:ラドストラフ・ハヴラート
  ヴィオラ:ヤン・ジュズニーチェク
  チェロ:ベドゥジーフ・ハヴリーク

 モラヴィア弦楽四重奏団の歴史は、1923年にチェコのブルノにおいてモラヴィアの現代音楽作品に取り組むために結成され、ヤナーチェク自身の作品に多く参加をした名門アンサンブル、モラヴィア弦楽四重奏団に遡る。1953年、当時ブルノ音楽院の学生であったメンバーによるアンサンブルがモラヴィァ弦楽四重奏団の名を受け継ぐために活動を開始し、1965年に創始者の一人であるクドラーチェク教授により、正式にその名が継承されたのが今日のモラヴィァ弦楽四重奏団である。
 同年の8月に、このアンサンブルはイタリア国際弦楽四重奏コンクールにおいて見事優勝を果たし、一躍注目される様になった。その後のイタリア弦楽四重奏団やヤナーチェク弦楽四重奏団との共演や交流は、芸術性を飛躍的に高め、この弦楽四重奏団の演奏スタイルを確立していった。
 そして1969年、ブルノ国立フィルハーモニーの専属アンサンブルとして迎え入れられ、確固たる地位を確立したこのアンサンブルは、チェコ国内はもちろん、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、ドイツ、フランス、イギリス、ハンガリー、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、旧ソ連、スペイン、スウェーデン、スイス、ユーゴスラヴィアなど、ヨーロッパ全土にわたって国際的に活躍している。
 1965年イタリア国際弦楽四重奏コンクール優勝、1975年チェコ・スロヴァキア共和国文化大臣賞受賞、1978年ヤナーチェク・メダル受賞、1979年チェコ作曲家・演奏家ユニオン賞受賞、1988年第5回ネイプレスの現代音楽フェスティバル優秀賞受賞。

●藤井裕子 プロフィール
 東京出身。3歳よりピアノを始め、東京芸術大学付属高校を経て東京芸術大学を卒業。これまでに神野明、堀江孝子、田村宏の各氏に師事。
 在学中に東京文化会館主催の「新人音楽家デビュー・コンサート」に出演、一気に注目を浴びる。その後、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、シエナ・ウインド・オケストストラ等と共演。
 美しい音色、確実なソルフェージュに支えられた構成力のある温かい音楽が魅力の藤井裕子は、妹であるフルート奏者の藤井香織とともに参加した「第44回マリア・カナルス国際コンクールでは審査委員長から特別な絶賛を受けた。
 現在は主に室内楽を中心に、数々のコンサートを高いレヴェルでの成功に導けるピアニストとして活躍、特に藤井香織とのデュオは国内外から高い評価を得ている。
 華やかな美貌、古典から現代に至る幅広いジャンルの室内楽に対応できる実力派として着実な歩みを続けている気鋭のピアニストである。


前のページへピッポのトップへ