中村 攝 ピアノ・リサイタル

《ルンデの会7月例会》
ロベール・カサドシュ&アレクサンダー・チェレプニン 生誕100年に因んで
1999年 7月 8日(木)19:00(開場 18:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)
【参加会費】一般 \4,200、ペア \7,350、学生 \2,100
      一部座席予約可(160席中約50席。学生除く)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

R.カサドシュ:24の前奏曲(1924)
A.チェレプニン:メッセージ Op.39
A.チェレプニン:五つのコンサート・エチュード O p.52
A.チェレプニン:歌とルフラン Op.66

※鬼才中村攝、5月のレスピーギ紹介に続いて今度は、今年生誕100年を迎える二人の作品を紹介します。コンサートに寄せる中村自身のメッセージ。
 『20世紀のフランスを代表するピアニスト、ロベール・カサドシュと、日本や中国の現代音楽の振興に大きな足跡を残したアレクサンドル・チェレプニンは、どちらも有名な音楽一家として知られた存在であった。だが、知名度の割りには作曲家としての実態が知られていないこと、さらに才能ある息子たちが早く世を去ったという点でも両者は一致している。
 カサドシュの出世作“24の前奏曲”はカサドシュ20代半ばの作で、厚い信頼を得ていたモーリス・ラヴェルに捧げられた。ここでは六人組と同じ世代にあって、彼等以上に真摯な創作への打ち込みが感じられる。
 チェレプニンについては、戦前の彼の作風の推移を三つの作品で辿ってみたい。1920年代に流行したメカニックなモダニズムによる“メッセージ(1926)”、中国に旋法を用いた“五つのコンサート・エチュード”』、ロシアの民族性への回帰を思わせる“歌とルフラン”へと続く。両者の詳しい作品紹介は、いずれ機会を改めたいが、とりあえずは《ダイジェスト・プログラム》によるコンサートである。  ’99/4/29 中村 攝』



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