【綿毛の会合同句集第27集 発刊記念の集い】報告
句集27 現代川柳綿毛の会ではこのほど『綿毛』2016年1月増刊号として合同句集第27集を発刊しました。その発刊記念の集いと新年会が、2016年1月12日(火)午前中の例会に引き続いて午後12時30分から東桜会館・第1会議室で執り行われました。

お客様として、笹山喜代惠さん、鷲尾美和子さんが出席くださいました。
水野亜希子さんの司会、始めの言葉に次いで堀恭子さんの新年の挨拶があり、お客さまの笹山喜代惠さんからは、心に響く作品がたくさんありましたとの嬉しいコメントをいただきました。続いて先生へのお礼の言葉を内田順子さんが述べ、鷲尾美和子さんの乾杯で会が始まりました。
第27集の作品の順蕃は、園部志津代さんの発案で、一番北の多治見にお住まいの渡辺妙子さんから始まり、最後は一番南にお住まいの高知の内田順子さんというお住まいの北からの順であることが種明かしされました。
会食も一段落したところで、句集掲載順に、合同句集の中から、一人一人が《私の一句》を選び、その一句に対する思いを語りました。
続いて恒例のプレゼント交換が行われ、坂本龍馬の百万円札と、現金千円札があったりしてビックリポンでした。
このあと申年に因んで〈おさるが ふねを かきました〉〈おさるのかごや〉〈アイアイ〉〈まつぼっくり〉そして綿毛の会の歌〈大空とわたし〉を全員で歌い、お開きとなりました。
〔文責・川嶋 翡翠〕

写べーる


合同句集第27集 より 《私の一句》
満七歳で玉音放送聞いた夏
渡辺 妙子
三歩下がって付いて歩いて我が暮らし
児玉 浪枝
どうにか来たよ故郷 また来るね
西川ほしみ
9番出口を登ってからが書いてない
水野亜希子
選り取りの人生航路 ご案内
吉田三千子
心身を軽くしましてあすへ向き
恒川和左子
鮮烈な記憶の始め三月十日
園部志津代
サンダルの先に空見る指がある
春日井五月
誘われて向日葵の道に迷い込み
柳田みずき
しばらくは蛹になっていたいのよ
堀  恭子
感傷はそれくらいにして春の星
尾崎志津子
戦争のない芋粥食べて幸せよ
いまいまい
頭の中で楽しいことを巡らせる
川嶋 翡翠
大欠伸一緒になって大笑い
奈尾はるか
ゆっくりと時間は過ぎてくださいな
後藤 峯子
夕ご飯食べる 平和な時間来る
香田 裕子
放課後のおやつクラブのお手伝い
木野すみゑ
夕闇にアズナブールをリクエスト
東川 和子
疑えばメリケのスパイかもしれず
内田 順子
なにごともほどほどという難しさ
渡辺 和尾


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